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【作品データベース】二等兵物語・万事要領の巻にとうへいものがたり・ばんじようりょうのまき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・93分 京都作品
おなじみ二等兵物語シリーズの第七話で、今回は航空隊が舞台。梁取三義の原作を安田重夫が脚色、福田晴一が監督、片岡清が撮影した。

STORY
昭和二十年の早春。古山(伴淳三郎)・柳(花菱アチヤコ)の両二等兵は、南方派遣の途中で輸送船が沈没、漂流中を渋川隊の飛行機に助けられた。二人は物資豊富な基地を見て航空兵に魅せられ、万事は要領と烏山大尉(山路義人)にワイロをつかませ、古山は整備員に、柳は無線工手に転属した。さて、柳は基地の近くにすむお春(浪花千栄子)を知り、ともに大阪人のよしみで親しくなった。古山はお春の娘のみどり(川口京子)に一目ぼれしてしまった。お春に飛行学校在学中の加島(中山昭二)という恋人があることも知らずに。突然の空襲--古山が機内で整備中とも知らずに、機は飛び立った。操縦者は死に、機はキリモミ状態で落ちたが、古山は基地からの無線による指図通りに操縦し、無事着陸した。古山はそれ以来航空熱にうかされ、飛行学校を受験したがタンクに入れられた途端目を廻して落第。その上みどりに恋人があることを知ってガックリした。--沖縄方面に敵機動部隊との報に特攻隊は出撃した。だが加島は途中で不時着し、巡視艇に救われて帰って来た。加島が空母を撃沈したと報告した隊長は、嘘がバレては大変と、彼を憲兵隊へ渡した。そして、加島は病院に軟禁された。古山は加島をみどりに会わせてやろうと奇計を用いて脱走させた。が、たちまち二人はみつかった。加島と、彼に同情した吉田少尉(小笠原省吾)は特攻出撃を命じられた。翌朝、二機は進発を始めたが、加島機は間もなくパンク、一機だけで飛び立った。古山と柳が釘をしかけたのである。そして、飛んだ飛行機には古山が乗っていた。無線と拡声機をつながせた古山は、上空から悪事を暴露、烏山と渋川に急降下の反復攻撃を--。古山機は、やがて南の空に消えていった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
伴淳三郎
花菱アチヤコ
川口京子
浪花千栄子
- スタッフ -
原作:梁取三義
監督:福田晴一
脚色:安田重夫
撮影:片岡清
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇