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【作品データベース】弥次喜多民謡道中・奥州街道の巻やじきたみんようどうちゅう・おうしゅうかいどうのまき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・68分 京都作品
本山大生の脚本を的井邦雄が監督した歌謡時代劇。撮影は石本秀雄が担当。

STORY
浅草奥山の人だかりを前にして、ご存知弥次郎兵衛(三橋美智也)がいい声で歌い、相棒の喜多八(北上弥太朗)が唄本を売っていた。二人は、病気で苦しむ幼なじみのおヤエ(川口京子)の父親を助けるために、金をかせごうというのである。ようやく一分稼いだ二人は、大きな望みをかけて富くじを買った。その夜は、もう大当りをとったような気分で、二人は友達を集めて大騒ぎである。その騒ぎの最中、自分たちのくじ、への六番が、蓬莱屋の番頭加助(及川洋)のくじと取りかわってしまったのに彼等は気がつかない。さて抽籤の当日、への六番が見事に大当りとなった。だが肝心のくじは加助のもとにある。加助が江戸にいるというのを、蝦夷にいると聞きちがえた御両人は、早速北の果てへと旅立った。常陸土浦で、二人は土地の悪貸元鐘馗の赤蔵(山路義人)に追われる、お静(福田公子)という美しい女を助けた。会津の宿でお静が蝦夷松前に行くと聞いて、一行は三人旅となった。山形、秋田をすぎて仙台の城下町にくる頃、二人はお静に惚れこんでいた。ここで弥次さんは追ってきた赤蔵の一味に捕えられてしまった。お静は喜多八に、自分に夫があることを打ち明けた。赤蔵が無理やりにその夫長吉(高野真二)に十両の金を貸し、具合の悪い時を見はからって返済を迫ったので、夫は蝦夷に出稼ぎに出ているのだという。しかも赤蔵は、その上お静の子おみつ(江村久美子)をさらって、陸中盛岡の興行師に売ってしまったというのである。同情した喜多八はお静と盛岡に急行した。だが娘は八戸の海猫屋に売られた後だった。八戸へ急ぐ途中に二人は、弥次さんを奇計で救うことができた。海猫屋にかけあっておみつを救い出し、お静の夫長吉も見つかった。赤蔵一味も町の人々の助力でこらしめることに成功した。江戸のおヤエからはるばる本当の当りくじもとどいて、気も晴れた一行は、元気で江戸への船に乗りこんだ。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
三橋美智也
北上弥太朗
福田公子
- スタッフ -
監督:的井邦雄
脚本:本山大生
撮影:石本秀雄
音楽:鏑木創

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:時代劇