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【作品データベース】三等校長さんとうこうちょう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・52分 京都作品
森田龍男の原作を高橋二三が脚色したもので、老教師を主人公に夫婦愛を描いたホームドラマ。永塩良輔が監督し、竹野治夫が撮影した。

STORY
万年平教員だった山田正太郎(伴淳三郎)が、急に校長に栄転することになった。が、着任してみると、そこは山奥の分教場で、校長・先生・小使と三役兼任だった。生徒も殆どが貧しい家庭の子供で、生計を助けるために欠席がちだ。その上、新任校長の買収に失敗したボスの三五郎(山路義人)や元村長の仙吉(森八郎)から邪魔者扱いされた。正太郎は妻のきく(山田五十鈴)とはかり、乏しい貯金をさいて校舎の補修や自給自足の給食を始めたりした。ボス連中の妨害はしつこくなり、きくも遂に辞退を勧めた。が、正太郎はこの分教場に骨を埋める覚悟だった。集団中毒が発生したとの報があった。給食が原因と早合点した正太郎は辞職を決意したが、実はボスらの悪企みだった。ようやく正太郎の誠意が通い、村人たちも協力し出すようになった。源三(舘敬介)が出所して来た。源三は三五郎の選挙違反の罪を引っかぶって服役していたもので、三五郎、仙吉が共謀して学校の予算を着服していることを暴露した。二人は逮捕された。--正太郎は裏山の分教場へ異動を命じられた。大学を出た県会議長の甥が赴任して来ることになったためだ。出発の朝、村人が日の丸の小旗をもって集落の外れの道に並んでいた。が、それは新任の校長(大友富右衛門)を迎えるための人たちだった。晴れた高原を、親子三人は引越し荷物とともに牛車に揺られていった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
伴淳三郎
山田五十鈴
山路義人
- スタッフ -
原作:森田龍男
監督:永塩良輔
脚色:高橋二三
撮影:竹野治夫
音楽:池田正義

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇