どんと行こうぜ

公開日：1959年6月9日（火）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
金よりも友情。坊ちゃん学生のロマンス武勇伝。大島渚が脚本に参加した野村芳太郎監督作品。撮影は新人（厚田雄春門下）の川又昂。津川雅彦の相手役・牧紀子は新人。

STORY
桜井梨花（牧紀子）は大学の放送研究会のリーダーで、今日もデンスケを肩に同僚の松野久子（中圭子）と“現代学生の経済生活”について校内を取材中、マイクを経済学部二年の茂々木三郎（津川雅彦）に向けた。アルバイトについて意見を問われた茂々木は昼寝の夢を破られ、腹立ちまぎれに「アルバイトなんか時間の浪費だ」と出まかせに答えた。梨花は怒るが、茂々木はそこへ通りかかったオンボロ自動車に連れ去られる。車の中には茂々木の友人・久利敬平（川津祐介）がいた。久利の話によれば、彼らの親友で後楽園のジュース売りをやっている加木八郎（小坂一也）が女の子と知り合ったが気が弱くてどうも近づきがたい、助けてくれといってきたので、これから駈けつけるのだという。一緒に後楽園へ行った茂々木は加木の相手の女の子を見て驚いた。一緒にアルバイトをしている武田照子（九條今日子）だったのだ。一方、梨花は、ある日、ラジオ日本のプロデューサーである兄の茂（渡辺文雄）に連れられ、とあるバーに行ったが、そこに茂々木を発見して驚いた。茂々木はここでバーテンをしていたのだ。アルバイトをしながらアルバイトをけなすとは、梨花は憤慨したが、茂々木と茂は意気投合した。そんなことがあってある日、ラジオ日本から梨花たちの録音構成が放送されたが、スポンサーからは評判が悪い。そこで彼女らは、その会社の方針に従い、“学生のセックス、スピード、スリル”をテーマに新しい録音ルポを作ることになった。