映画・アニメの世界

【作品データベース】待っていた花嫁まっていたはなよめ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・54分 京都作品
山根優一のオリジナル・シナリオを的井邦雄が監督し、石本秀雄が撮影したコメディ。

STORY
ハワイに渡って成功した秋山源太郎(花菱アチヤコ)は、たった一人の孫を探し出して巨額の財産を譲るため、故郷の湖畔の町に帰ってきた。源太郎がこの町を出たのは、もう四十年も昔のことだ。当時の源太郎を誰もが覚えていないのを幸い、源太郎に近づいてひと儲けしようという者たちが、彼の周囲に集って来た。町会議員の坂田俊吉(堺駿二)、菩提寺の願念和尚(天王寺虎之助)、大衆食堂の女将お敏などが、源太郎の歓迎パーティを開くことになった。ギター弾きの昌夫(平尾昌晃)、トランペット吹きの勇(山下洵一郎)が雇われた。会場のホテルに投宿中の某財閥の令嬢・三千代とその女中に化けた、ストリッパーのミッチー(有明ユリ)とユリ(富永ユキ)、洋画家になりすましたヘンリー大虎(本郷秀雄)も、パーティに参加した。パーティはたけなわ。源太郎は、芸者玉子(神楽坂浮子)の美声に満足気だ。一同は源太郎に近づき、そのカバンの中の大金をせしめようと虎視タンタン。大虎は源太郎の肖像画を描く約束をし、ミッチーはお色気を発散させる。勇は自分こそ源太郎の孫だと力説する。俊吉は小学校に体育館を新築し、秋山体育館と名づけることを申出る。ユリはホテルのボーイを誘惑し、源太郎の部屋の鍵を盗もうとした。ところが、突然源太郎が明日帰国すると言い出したのだ。皆に集って貰い、その席山下洵一郎 上渡すものがあるという。かくて、今度は源太郎送別パーティが開かれることになった。ささやかなるお礼をしたいと言って源太郎は消えた。鞄が開かれた。金の代りに出てきたのはホテルの勘定書だ。源太郎はペテン師だったのである。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
花菱アチヤコ
平尾昌晃
山下洵一郎
有明ユリ
- スタッフ -
監督:的井邦雄
脚本:山根優一
撮影:石本秀雄
音楽:鏑木創

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇