映画・アニメの世界

【作品データベース】ふるさとの風ふるさとのかぜ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・78分 大船作品
新田次郎の「ひとり旅」を池田忠雄が脚色し、原研吉が監督した青春映画。撮影は森田俊保が担当。

STORY
信州のある高原。父を亡くした銀作(山本豊三)は高校を中退して、母おしげ(市川春代)、弟の春雄(石川竜二)と百姓をしていた。学校に行けぬ銀作の慰めは、同級生だったみどり(古賀さと子)が宿題を教えてもらいに来ることと、ラジオの勉強だった。恩師熊井先生は彼を町のラジオ屋に職を探してやったが、息子の清太(小瀬朗)と喧嘩して首になった。数日後、みどりは銀行の支店長をしている父(永井達郎)が東京に転勤になることを銀作に告げた。彼女は想い出にオルゴールを置いていった。みどりの同級生吉村(清川新吾)も彼女を愛していた。銀作はみどりの父の紹介で、東京の電機メーカーに就職することになった。上京した銀作は、出社して社長秘書の吉野幸江(日比野恵子)と宣伝写真のモデル葉山アヤ(瞳麗子)に会った。みどりとも再会した。寮で同室の田村(川津祐介)とも親しくなり、無線技師の国家試験の勉強に励んだ。吉村は東大に合格した。彼は卒業したらみどりに求婚するつもりで、銀作にも応援を頼んだので彼の気持は沈んだ。アヤの誘惑を銀作は受けつけなかった。しげは銀作の試験合格の通知を受け、熊井先生に地元の放送局の就職を頼んだ。みどりがカリエスで倒れた。しげから就職の決まった通知が来た。銀作はみどりのことを想うと心が迷った。見舞いにいった銀作にみどりは信州に帰るようにすすめた。そして、彼に見守られながら、静かに息をひきとった。数日後、信州に向けて出発した汽車の中に、オルゴールを抱き、悲しみに沈んだ銀作の姿がみえた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
山本豊三
古賀さと子
清川新吾
瞳麗子
川津祐介
- スタッフ -
原作:新田次郎
監督:原研吉
脚色:池田忠雄
撮影:森田俊保
音楽:加藤三雄

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇