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【作品データベース】姫夜叉行状記ひめやしゃぎょうじょうき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・95分 京都作品
瑳峨三智子が二役で主演する娯楽時代劇。角田喜久雄の原作を鈴木兵吾が脚色し、倉橋良介が監督した。撮影は服部幹夫が担当。

STORY
江戸は浅草。お多加(瑳峨三智子)は料亭“伊勢松”に仕立物を届けに行ったが、屋敷づとめの女中春野(山田五十鈴)と名のる女に連れ出され行方不明になった。お多加の許婚で御用聞きの長次郎(北上弥太朗)は、“伊勢松”の内儀お蝶(幾野道子)を問いただしたが、お蝶は何も知らぬと言った。春野に連れ出されたお多加は、自分と瓜二つの琴姫に引き会わされ、姫が事情あってしばらく邸を抜け出さねばならぬから、その間、代りをつとめてほしいと春野に言われた。長次郎は子分の勘太(白木みのる)とお多加の行方を探し、春野の兄閑斎(伴淳三郎)の邸についた。邸に忍びこんだ長次郎は、発見されてお梶(浦里はるみ)という中臈の部屋に逃げこんだ。なぜか、お梶は家人らを欺いてかくまってくれた。長次郎は忍んだわけを話した。翌日、お梶は庭先を歩く姫の姿を長次郎に隙見させた。お多加だった。お多加はひそかに抜け出し長次郎と手をとり合ったが、二人は意外にもお梶の手の者に捕えられた。お多加は春野側からお梶の側に移されただけだった。琴姫として振舞うのは勿論、風間玄蕃(西村晃)という旗本と祝言するようにと脅迫された。お梶から聞かされた琴姫の身の上とは--松平家の先代九十郎(田中敬介)の妾腹の娘で、九十郎が急死し、十三歳の欣之助が跡目を継いでいる。九十郎の奥方お京の方(泉京子)と家老の風間新八郎(名和宏)が後見役を勤めていたが、二人は人目を忍ぶ仲となった。祝言の相手玄蕃は、新八郎の兄だという--。長次郎の主筋に当る町方同心前田紋弥(近衛十四郎)は、長次郎の消息がとだえたのと、九十郎の死に怪しげな嘘を聞いていたのを考え合せ、松平家下屋敷に忍び、土蔵に監禁されていた長次郎を救った。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
瑳峨三智子
北上弥太朗
山田五十鈴
伴淳三郎
- スタッフ -
原作:角田喜久雄
監督:倉橋良介
脚色:鈴木兵吾
撮影:服部幹夫
音楽:斎藤一郎

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:時代劇