映画・アニメの世界

【作品データベース】正々堂々せいせいどうどう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・66分 大船作品
源氏鶏太の同名小説を映画化したコメディ。堀内真直・川辺一外が脚色し、堀内真直が監督した。撮影は小原治夫が担当。

STORY
郷土出身の大実業家四井洋介(千田是也)が何年ぶりかで帰省するというので、多貫市では大騒ぎである。四井は以前百万円寄付したことがあるので、今度も多額の寄付金を目当てに、市長や市議たちが皮算用に夢中なのだ。四井が到着した。市長(伊藤雄之助)は彼に、多貫市の第一号名誉市民の称号を贈った。四井は帰って来た目的は単なる墓参りだと言った。歓迎の宴会、四井は豆太郎(鳳八千代)の踊りに見入っている。別室では、市議たちが四井に五千万円の寄付をさせようと衆議一決した。四井は豆太郎を連れて離れへ立った。豆太郎は、富治(川金正直)というトラックの定期便の運転手の恋人がいると言った。貧しい二人は結婚できないのである。翌日、四井は幼な友達の善法寺の住職智曜(竹田法一)を訪れた。そして、帰省の目的を語った。単なる墓参りではなく、大本化成という会社が事業拡張のため、百万坪の工場を建設することになり、その土地を選ぶために帰省したという。四井は帰京したが、一週間たっても何の連絡もない。すると四井が脳出血で急死したという知らせがあった。多貫市では盛大な追悼会を催し、東京から遺族を呼ぶことに決めた。四井家では四井の義弟で四井商事専務の後藤(渡辺文雄)と、秘書の花田(三井弘次)を出席させることにした。この強要的な招待に何か裏があるのではないかと勘ぐった後藤は、花田を専務に仕立て、自分が秘書に身代りした。花田は「あ、そう」以外は答えないように後藤に言いふくめられた。後藤は裏でいろいろ内情をさぐった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
千田是也
渡辺文雄
伊藤雄之助
鳳八千代
- スタッフ -
原作:源氏鶏太
監督:堀内真直
脚色:堀内真直
脚色:川辺一外
撮影:小原治夫
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇