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【作品データベース】わが古城の町わがこじょうのまち

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・64分 大船作品
富田義朗の脚本を大野徹郎が監督した、三橋美智也の歌謡もの。撮影は井上晴二が担当している。

STORY
小さな湖畔の町に祭をあてこんで流れこんで来た女剣劇一座があった。一座の民謡歌手三浦竜夫(三橋美智也)にとってこの町は故郷であった。竜夫は花形歌手花村ひろ子(有沢正子)を愛していたが、ひろ子の愛しているのはヴァイオリンひき有田徹二(高野真二)だった。芝居小屋は満員の盛況だった。座長の浅井不二子(泉京子)と二枚目藤山信弥(里見孝二)の人気は特に高かった。演出家であり不二子の夫である清水(土紀洋児)が興行元大石(南進一郎)に挨拶にゆくと、大石はその夜清水、不二子、それに一座の女優浅井静子(山鳩くるみ)の三人を招待した。竜夫は病気で倒れたひろ子を宿の女中節子(瞳麗子)に頼んだものの、ひろ子のことが頭を離れなかった。その頃酔った清水の目を逃れて、不二子と信弥はひそかに会っていた。翌日、二人は一座の金を持って駆け落ちした。清水も東京へ逃げ帰った。竜夫・有田・病床のひろ子達八人の座員は旅費も宿賃もなくて水を飲んでくらした。竜夫は町で節子に会った。ひろ子を愛しながら一言も言えない竜夫が節子にはじれったかった。大石組が一座に吉報をもってきた。穴埋めの浪曲一座が不入りのため、竜夫に歌手として特別出演してくれというのであった。報酬は宿代、旅費であるときいて、一座のものは尻込みする竜夫を励ました。竜夫の歌は大成功だった。ひろ子と有田は結婚して郷里に帰ることになった。ひろ子は竜夫の好きな古城の譜を贈った。月日が流れ、竜夫の第一回公演が大劇場で開かれた。“古城”を歌う竜夫の、そして客席のひろ子、有田、節子らの眼に過ぎ去った日をしのぶ涙が光っていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
三橋美智也
高野真二
有沢正子
瞳麗子
- スタッフ -
原案:宇佐美進
監督:大野徹郎
脚本:富田義朗
撮影:井上晴二
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇