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【作品データベース】恋人こいびと

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・77分
中村登と宮崎守の脚本を、中村登が監督したもので、桑野みゆき・山本豊三コンビによる青春映画。篠村荘三郎が撮影した。

STORY
信州の山奥から、吉野(山本豊三)・佐藤(清川新吾)・大沢(吉野憲司)・池田(林家珍平)の四人が大学受験のため上京した。彼らは先輩の医者小野(南原宏治)の許に世話になることになった。試験は終った。ある日、小野の友人奥村(沢村貞子)の妹和子(桑野みゆき)の誕生パーティーがあり、皆も小野に伴われて出席した。和子は彼らに好意をもち、東京案内をかって出た。吉野は和子に惹かれた。一行は夜になってチンピラと立廻りを演じ、警察の厄介になった。これが、和子の両親の心証を害した。--小野には朝子(岡田茉莉子)という恋人がいた。未亡人で、バーのマダムである。彼女は孤児を引取って保育園を経営していたが、財政が困難になりバーに出たのだった。試験の結果が発表になった。池田だけが不合格だった。吉野は、和子と兄の克巳(大泉滉)を信州に招待、一行は山に登った。が、克巳が打撲傷を負い、天候も崩れ出して山小屋に避難した。翌日、救援隊に迎えられ下山したが、新聞は吉野を責めた。和子の両親も非難した。吉野は小野の下宿を出てしまった。和子は父の九州転勤が決まり、東京を離れることになった。朝子が晴海埠頭で作業員になって働いている吉野を見つけた。吉野が誰にも会いたくないと言うので、朝子は小野にも連絡しなかった。朝子の保育園が三周年記念で、祝賀会を開いた。皆が顔を揃えた。遊戯証々寺の狸ばやしが披露された。親狸になって踊っていたのは吉野だった。一同は大喜びだ。和子が九州へ旅立つ日が来た。発車のベルが鳴った時、和子は「いつまでも一緒に東京にいたい」と泣いて言ったが、汽車は二人を引きさくようにホームを出た。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
桑野みゆき
山本豊三
岡田茉莉子
南原宏治
- スタッフ -
監督:中村登
脚本:中村登
脚本:宮崎守
撮影:篠村荘三郎
音楽:いずみたく

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇