映画・アニメの世界

【作品データベース】抱寝の長脇差だきねのながわきざし

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・75分
長谷川伸の原作を、『花の幡随院』のコンビ鈴木兵吾と本山大生が脚色し、『巌流島前夜』の大曾根辰夫が監督した股旅もの。撮影は『剣風次男侍」』の倉持友一。

STORY
磯の源太(高田浩吉)は、五年前、代官をふとしたことから斬った。そのため、板前の職を捨て料理屋茗荷屋を飛び出して、やくざになったのだ。今、荒れ果てた茗荷屋の前に立った源太は、叔父与平(四代目澤村國太郎)から事情を聞かされて驚いた。茗荷屋は源太が姿を消した翌日に所払いとなり、惣兵衛(乃木年雄)、お露(瑳峨三智子)の親娘は土地を去り、その後惣兵衛は死んだという。源太は矢切の伝右衛門一家を訪れた。しかし、面倒を見てくれた伝右衛門はすでに死に、乾分の大半は矢切一家と対立する宮久保一家に移っていた。そして、一家の双壁勘太郎(田村高廣)と弥吉(小笠原省吾)のうち、勘太郎は伝右衛門の娘お志乃(青山京子)と一緒になり、天神社の祭礼の日、矢切四代目跡目相続の披露をすることになっていた。ある夜、弥吉と勘太郎に連れられ居酒屋に行った源太は、酌婦になっているお露にめぐり逢った。彼は深く詫びた。--代官と結託、矢切一家の財源である天神社を自分のものにしようと狙う宮久保長次郎(須賀不二男)は、弥吉を闇討ちで殺した。そして、源太が現場に居合せたことや、お露のかんざしを乾分が手に入れたことを利用し、下手人は源太だときめつけた。これを知らぬ勘太郎は源太に斬りつけた。逃れた源太は、やがて宮久保の乾分の一人を捕え、長次郎の意をうけた下手人をつきとめた。誤解をといた勘太郎も詫びを入れ、二人は天神社での宮久保一家との決戦に向った。勿論、宮久保一家は総崩れ、矢切一家は無事天神社の祭礼を迎えた。勘太郎、お志乃の披露が盛大に行われ、渡し場では長脇差を捨てた源太と、お露の新しい門出をする姿があった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高田浩吉
田村高廣
瑳峨三智子
青山京子
- スタッフ -
原作:長谷川伸
監督:大曾根辰夫
脚色:鈴木兵吾
脚色:本山大生
撮影:倉持友一
音楽:加藤三雄

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:時代劇