映画・アニメの世界

【作品データベース】大利根無情おおとねむじょう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・59分
柳川真一のオリジナル・シナリオを、『待っていた花嫁』の的井邦雄が監督した股旅もの。撮影は『わが愛』の竹野治夫。

STORY
親分無しの旅人機屋の直太郎(田村高廣)は、大利根の貸元不動の徳兵衛(雲井三郎)の手から茗荷屋の看板娘おみち(川口京子)を救ったことから、用人棒平手造酒(三波春夫)とわたり合う羽目になった。八州見廻役桑山(天王寺虎之助)がおみちに惚れていることを知った徳兵衛は、おみちを桑山に進じて己が利を得ようとしたのである。これを知る造酒は直太郎から刀を引いた。直太郎は飲み屋“かとり”で伊佐三(名和宏)という板前の兄をさがしに来たおみちに再び会った。伊佐三は飯岡で桑山の手下をつとめる助五郎(永田光男)の妾おしま(紙京子)の許で板前をつとめていた。徳兵衛の失敗を知った助五郎は、自ら兄をさがして飯岡に来たおみちを捉えるべく待ちかまえていた。おみちは直太郎の手で伊佐三の許に無事送りとどけられた。おみちと別れた直太郎は淋しかった。大漁祝いの夜、助五郎の用人棒になった造酒と直太郎は仲良く杯を交した。おしまと伊佐三は人目を忍ぶ仲だったが、助五郎に感づかれた二人は旅支度をした。駈けつけた助五郎はおしまを許す代りにおみちをよこせと言う。直太郎と造酒にスリの源六(堺駿二)が知らせた。途中、二人は助五郎に騙し斬りされた伊佐三の口から、おみちが助五郎の別宅に連れ去られた事を知った。数刻後、おみちを抱きすくめようとした桑山は、乗り込んだ直太郎に斬られた。助五郎一味の手を逃れた直太郎とおみちは笹川に帰る途中の繁蔵(近衛十四郎)に救われた。助五郎は繁蔵を倒すべく笹川を襲った。大利根河原に飯岡勢と笹川勢は対決した。おみちの手をふりきって、直太郎も戦った。戦いは飯岡方に見切りをつけた平手造酒の加勢によって逆転した。繁蔵はじめ造酒、おしまたちに見送られた直太郎は、おみちとともに堅気の道を歩み出した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
田村高廣
三波春夫
近衛十四郎
川口京子
名和宏
- スタッフ -
監督:的井邦雄
脚本:柳川真一
撮影:竹野治夫
音楽:大森盛太郎

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:時代劇