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【作品データベース】次郎物語じろうものがたり

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・75分
下村湖人原作の少年小説「次郎物語」を、『明治大帝と乃木将軍』の館岡謙之助が脚色、『聖女と拳銃』の野崎正郎が監督したおなじみの物語。次郎には“こじか座”の中森康博が起用されている他、大鵬関が特別出演している。撮影は『痛快なる花婿』の森田俊保。

STORY
昭和2年、次郎(中森康博)は9九歳になった。彼には兄・恭一(谷田恭一)、弟・俊三(下河原潤)の兄弟がいたが、母・お民(水戸光子)の乳が足りぬため、今までお浜(桜むつ子)の許へ里子に出されていたのだった。兄弟は「士族」の子らしく成長したが、次郎は「庶民」の子に育っていた。そのため、祖母や母に冷たく扱われた。次郎の味方になってくれるのは、父(伊藤雄之助)と飯たきのお糸婆さん(英百合子)だった。学校からの帰り道、次郎はお糸婆さんの家をさがしている関取に会った。病気で親類に帰っているお糸婆さんの許に案内した。関取は大豊(大鵬)といい、お糸の孫だった。大豊も次郎と同じく里子だった。里子でもこんなに大きく強くなれると知って次郎は嬉しかった。翌日、恭一が悪童の鉄五郎(石黒照信)にいじめられているのに会い、次郎は飛びかかった。次郎は怪我をした。青木医院の春子(十朱幸代)がとてもやさしくしてくれた。次郎の父は他人の連帯保証をして、その請判のことから家を整理しなければならなくなった。そんなことが重なり、母は病気になった。次郎は真剣に看病した。だが、次郎の看病の甲斐もなく、お民は死んでしまった。次郎は泣きながらも、お浜に正直な立派な人になると約束した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
伊藤雄之助
十朱幸代
水戸光子
中森康博
- スタッフ -
原作:下村湖人
監督:野崎正郎
脚色:館岡謙之助
撮影:森田俊保
音楽:加藤三雄

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇