映画・アニメの世界

【作品データベース】命との対決いのちとのたいけつ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・76分
『抱寝の長脇差』の共同執筆者・鈴木兵吾のオリジナル・シナリオを、『陽に背く者』の酒井辰雄が監督した、兄弟愛を中心にしたアクション・ドラマ。撮影は『江戸の顔役』倉持友一が担当した。

STORY
港町神戸。キャバレー・エトワールの持主柴田(永田光男)は、麻薬業者のボスとして顔を売っていた。彼の情婦ゆかり(水原真知子)は、流れ者のやくざ大江勉(安井昌二)とただならぬ関係にあった。ある夜、恋人の衿子(有沢正子)が勤め先の店をやめて彼を頼ってきた。しかし、勉はゆかりに夢中で衿子を追い返してしまった。路上に倒れた衿子は、大江卓(森美樹)という牧師に助けられた。翌朝、眠りからさめた衿子は、医者の診断によって身ごもっていることを大江に知らされた。卓は相手の男をたずね、やがて勉と会った。勉は卓が以前から探し求めていた弟だったのだ。勉は反抗した。卓は昔やくざに身をもちくずし、勉の修学を妨げ、果ては母親を死にまで追いやった古傷を持っていた。卓は衿子にすべてを打明け、二人で勉を救おうと誓った。が、勉は狂暴で衿子に乱暴を働いた。ショックを受けた衿子は、ゆかりと踊っていた勉を刺そうとしたが、勉にほうり出された。だが、翌日勉は教会を訪れ、衿子に謝まると共に札束を掴ませて消えた。一方ゆかりは、柴田を殺すよう勉を誘った。エトワールの店と金を握ろうというのだ。勉を卓が迎えに来る。勉はまだ意地をはって帰ろうとしなかった。と、裏切者ゆかりを殺した柴田が勉に挑戦してきた。数刻後、夜霧の波止場で対決する勉と柴田。拳銃の音。柴田は倒れた。柴田の幹分を倒してやって来た、卓も倒れた。死んだ兄に勉は再起を誓った。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
森美樹
安井昌二
水原真知子
有沢正子
- スタッフ -
監督:酒井辰雄
脚本:鈴木兵吾
撮影:倉持友一
音楽:鈴木静一

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇