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【作品データベース】江戸の顔役えどのかおやく

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
島田一男の原作を、安田重夫・山根優一が脚色し、『かくれた人気者』の酒井欣也が監督した河内山宗俊の捕物帖。『抱寝の長脇差』の倉持友一が撮影した。

STORY
河内山宗俊(伴淳三郎)が吉原にくりこんで大散財した挙句、無一文で附馬をお供に舟宿「花仙」に帰ってくると、弟分の直次郎(小笠原省吾)が、目明しの金蔵(須賀不二男)と下っ引の三次(宮坊太郎)に追いかけられて飛びこんで来た。直次郎は札差し三河屋の娘お菊(伏見恵子)に惚れていた。彼が三河屋へ忍びこんだ時、三河屋吉右衛門(富本民平)が殺されており、積った雪の上には「お春」という文字が読まれた。逃げ出した直次郎は、通りかかった金蔵に追われてやって来たというのだ。金蔵を追い出した河内山は、直次郎と三河屋へ行った。そこで、吉右衛門が近頃奥山の見世物小屋へ出かけるということを聞いた。二人は早速奥山の見世物小屋へ出かけた。一座の花形お春(北条喜久)が、舞台で綱渡りの最中、綱が切れて死んだ。そのお春の守袋から「浜田蔵人、深川染葉の子お春」という臍の緒書が出た。客の騒ぎの中に、この事件に冷笑を投げかけている侍と、さらにこの侍の様子をうかがっているお高祖頭巾の女があった。お春の綱に何者かが刃物を入れていたことから、綱の手入れをする清七(青山宏)に疑いが向けられた。ところで、浜田蔵人は今の勘定奉行・伊丹蔵人(市川男女之助)だった。吉右衛門は蔵人と友人だったのだ。この事件は蔵人の用人神子頼母(海江田譲二)と妻のお由良(佐乃美子)の陰謀だった。蔵人の養子縫之助(花ノ本寿)とお由良の妹勝代の縁組をすすめるため、邪魔になるお春を殺したのだ。清七が殺された。吉右衛門、お春を直接手にかけたのは、彼らに頼まれた清七だったが、用が足りると殺されたのだ。河内山の大芝居で彼らは捕えられた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
伴淳三郎
瑳峨三智子
小笠原省吾
川口京子
- スタッフ -
原作:島田一男
監督:酒井欣也
脚色:安田重夫
脚色:山根優一
撮影:倉持友一
音楽:西山登

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:時代劇