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【作品データベース】黄色いさくらんぼ きいろいさくらんぼ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・76分
野村芳太郎・山田洋次の共同脚本を野村芳太郎が監督した。芳村真理、国景子(映画デビュー作)、九条映子の3人の女性が繰り広げる健康的なお色気喜劇。1959年のスリー・キャッツの同名ヒット曲が題材。スリー・キャッツと作曲した浜口庫之助もオープニングに。

STORY
帆立なぎさ(芳村真理)、下田笛子(九条映子)、磯野サヨリ(国景子)の三人はウォーター女学院の学生である。貧乏建築家陸奥吾郎(穂積隆信)を恋人にもつなぎさは、結婚資金のためにバー「ラメール」でアルバイトをしている。「ラメール」の常連の一人、下田張吉(永田靖)は黒船ゴムの重役、腰ぎんちゃくの万年課長の亀野甲(中村是好)と夜毎来るのはなぎさが目当てらしい。下田氏は笛子の父親だが、二人の娘は知らぬ顔で各々下田氏から利益を得ている。ラッシュアワーの電車の中で笛子が痴漢と間違え、しかも好感をもってしまった青年というのが万年課長亀野甲の息子亀野幸雄(小坂一也)であった。いささかややこしい。下田氏から熱海一泊旅行を誘われたなぎさは、経済上絶好のチャンスと笛子と万事合議の上、サヨリをつれて熱海に向った。そこには仕事で来た吾郎もいたが、ストリッパーのリリー(春川ますみ)が二人の結婚話をこじらせてしまった。その夜、勿論サヨリの合図でとんで来た笛子になぎさは救われ、現場を目撃された下田氏は娘に多量にまき上げられた。翌日幸雄を東京から呼んだ笛子はサヨリと三人展望台に遊んだが、幸雄のために仕掛けたいたずらに与太者がひっかかってしまった。あわてた三人は鮎川(ミッキー安川)という青年の車に逃げ込んだものの、実はこの青年、婦女暴行の札つきで白バイに追われた挙句御用となったのにはすっかり驚いてしまった。その夜、笛子にさそわれて下田氏、亀田課長、なぎさ達の一行をキャバレーに尾行した幸雄は、親の腰ぎんちゃくよろしく卑屈な態度に泣き出した。一時はカンカンに怒ったものの、笛子の詰問にあった下田氏は逆に亀田親子に頭を下げて詫びた。吾郎となぎさは砂浜に立ちはだかって言い争ったものの……波打際に寄添った二人の姿にポッカリ顔を出した黄色い月が笑いかけた。…

キャスト・スタッフ

- キャスト -
芳村真理
九条映子
国景子
穂積隆信
- スタッフ -
監督:野村芳太郎
脚本:野村芳太郎
脚本:山田洋次
撮影:川又昂
音楽:浜口庫之助

配給:松竹
©1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇