映画・アニメの世界

【作品データベース】予科練物語・紺碧の空遠く よかれんものがたり・こんぺきのそらとおく

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・98分
獅子文六の戦時中の小説「一号倶楽部」の映画化。松山善三が脚色し、井上和男が監督した。撮影は平瀬静雄。コピーは、「大空を翔る若き蕾の命にそそぐ、限りなき愛と涙」。


STORY
石渡竹(山田五十鈴)は殺人罪の刑期を終えて釈放される男の身許保証人として土浦から上京した。竹には全く記憶がなかったが、所員に連れられて来た雑賀(三上真一郎)を見ているうちに昭和18年の頃をはっきり思い出した。--夫と愛児を亡くした竹は二階を予科練の倶楽部として解放した。雑賀、山川(山本豊三)、福永(山下淳一郎)、武光(吉野憲司)、中西(田中晋二)、須見(鹿島信哉)等16人の若人たちは竹を実の母親以上に慕った。竹も彼らをわが子のように可愛がった。ある日、竹の姪お雛(島かおり)が倶楽部にやって来た。そして生徒らとすぐ仲良くなった。特に山川とは親しくなった。そんな時、雑賀の姉綾子(鳳八千代)と山川の母親(文野朋子)が倶楽部に訪ねて来た。山川は母親が継母であるという理由だけで会いもしなかった。雑賀は姉から、出征する恋人との結婚の相談を受けるが、個人の幸福を考える姉の態度に反発した。昭和19年土浦を卒業した11班の生徒は霞ケ浦に入隊。新聞はサイパン玉砕を報じていた。練習生たちは特攻隊志願のマル印を書きこんで提出した。そして武光、中西、佐々木、井上等は九州の特攻基地へ転属することになった。「おばさんお元気で」と言って去って行く中西たちの言葉に竹とお雛は顔を抑えた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
山田五十鈴
島かおり
山本豊三
三上真一郎
杉浦直樹
- スタッフ -
原作:獅子文六
監督:井上和男
脚色:松山善三
撮影:平瀬静雄
音楽:池田正義

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇