映画・アニメの世界

【作品データベース】はったり二挺拳銃 はったりにちょうけんじゅう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・92分
伴淳三郎の帰国第一回作品で、『お嬢さん三度笠』の小国英雄の脚本を『流転(1960)』の福田晴一が監督した喜劇。撮影も『流転(1960)』の片岡清。ポスターコピーは、「西部の王者来る!ペテン興行の陰に笑いあり涙あり!」

STORY
加瀬仁太郎(伴淳三郎)はインチキ興行師で、一人娘とよ子(城山順子)には肩身の狭い思いをさせぬため、女子大を卒業させた。ところが、縁談はどれもダメでとよ子は父を激しくせめた。仁太郎は同僚の土屋六造(小川虎之助)とアメリカの西部劇スター、テッド・ケリー(ジェリー伊藤)を招んで国際的興行をやる相談をした。仁太郎は亡妻の兄橋詰栄吉(中村是好)から50万円を借り、丸の内に事務所を開き、英語教師に富田民夫(トニー谷)を傭うなど、準備をすすめた。ケリーがやって来た。ところが芝居は出来たが、射撃はだめだった。おまけに契約代行人ホイットマンと秘書のジョージ・藤本(大泉滉)が契約金を持ってドロンした。各地からの興行の注文が殺到した。事情を知ったとよ子は父を励まし、ケリーの影の人物を雇うことにした。その人物は射撃の名手で仁太郎の弟子村井政一(三木のり平)、司会に富田を起用した。各地の興行は大ヒット、とよ子も“ウィリアム・テル”に一役買って出た。神戸では園長森村(森繁久彌)の要請で、聖母園の孤児たちを慰問した。インチキに気づいた森村も、子供たちのために黙視した。慰問の後で、聖母園に銀行強盗が逃げこんだ。知らせを聞いたケリー、政一の活躍で犯人を逮捕した。ケリーは興行で得た金を聖母園に全部寄附して帰国した。銀行ギャングを撃ったのも彼の奇蹟的な手柄だとわかった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
伴淳三郎
城山順子
三木のり平
森繁久彌
- スタッフ -
監督:福田晴一
脚本:小国英雄
撮影:片岡清
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇