映画・アニメの世界

【作品データベース】離愁 りしゅう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
井上靖の「青衣の人」を『朱の花粉』の柳井隆雄と大庭秀雄が脚色し、同じく大庭秀雄が監督したメロドラマ。撮影は『しかも彼等は行く』の長岡博之。

STORY
境道介(佐田啓二)は竹生島を見に行った時、木谷れい子(桑野みゆき)という若い自殺娘を助けた。れい子をつれて道介は、京都にいる同じ陶工の友人山口(永井智雄)の家に厄介になった。翌朝電報で東京から駈けつけた彼女の叔母三浦暁子(岡田茉莉子)をみて道介は息をのんだ。数年前、暁子が元大臣の次男三浦清高(仲谷昇)と婚約が整った日、家族の者と一緒に金山陶雨の展覧会を見に行った際、説明役をしたのが弟子の道介だった。それから父の使いで陶雨の仕事場を訪ねるたびに暁子と道介は親しくなっていった。しかし、それも、暁子の結婚でプッツリと切れてしまった。そんな二人の過去を聞いて、れい子は驚いた。琵琶湖での自殺未遂事件も、実は婚約者の八田(山本豊三)が机の上に暁子の写真を飾っていたことにショックを受けての出来事だった。このことから、東京に帰った道介のアトリエに暁子とれい子が屡々訪れるようになり、れい子は琵琶湖で初めて会ってから道介を愛していると語った。道介の妻は胸を悪くして信州の実家に帰り、身の回りを世話するおばさんとさびしく暮らしていた。最近のれい子の変り方に八田は心配した。そんな時、暁子の夫はフランスの学会へ出席のため羽田を出発した。それから暁子と道介の逢う瀬が続いた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
岡田茉莉子
桑野みゆき
佐田啓二
山本豊三
- スタッフ -
監督:大庭秀雄
脚色:柳井隆雄
脚色:大庭秀雄
撮影:長岡博之
音楽:池田正義

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇