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【作品データベース】太陽が目にしみる たいようがめにしみる

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・83分
『しかも彼等は行く』のコンビ内藤保彦の脚本を、大野徹郎が監督した青春編。撮影は『銀嶺の王者』の生方敏夫。

STORY
水上俊二(佐々木功)は女のことから不良学生を殺して、この多摩の少年院に入った。出所した彼を迎えたのは、仲間のズべ公京子(炎加世子)や乾分の啓太(松崎慎二郎)ではなく、“あなたのお姉さん”と称する見ず知らずの女性だった。古巣の盛り場には愚連隊の関根(石浜朗)がのさばっていた。京子はパーマ屋に住み込んでいた。京子を世話したのは、出所した俊二を迎えた女性、坂本美沙(高千穂ひづる)だった。美沙は俊二が殺した不良学生の姉で、彼等の更生こそ復讐だと信じて非行少年を守る会“B・B・C”に入会したのだった。京子と美沙に励まされた俊二は、デパートの配送所で働き始めた。が、俊二は配送の出先で知り合った園田典子(瞳麗子)と派手に遊び出した。或る夜典子と遊んで帰った俊二は、配送所の守衛殺しという罪名で逮捕された。この窮地を救ったのは美沙だった。京子が間もなく典子の存在を知った。怒った京子は関根と共謀して、典子の父をゆすった。俊二と典子は同棲した。京子は関根の女になり、再びふしだらな生活に戻った。典子が貧乏に耐えられず、俊二たちの仲もくずれた。美沙は恋人にも裏切られた。彼は美沙の友人和代(田代百合子)と関係していた。美沙は、いつか俊二を愛していたことを知った。自棄になった俊二は京子とヨリを戻していた。美沙は俊二を救うのは肉体の結びつきだけだと思った--。美沙のベッドは、俊二の呻き声と共に血の海と化した。嫉妬した京子の仕掛けたナイフが、俊二の背中にささっていた。太陽の光に青白く輝く俊二の死顔を、美沙はやさしく撫でた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高千穂ひづる
佐々木功
炎加世子
瞳麗子
石浜朗
- スタッフ -
監督:大野徹郎
脚本:内藤保彦
撮影:生方敏夫
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇