映画・アニメの世界

【作品データベース】明日はいっぱいの果実 あすはいっぱいのかじつ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分
新人斎藤正夫の第一回監督作品で、斎藤自身と山田太一が脚本を担当した、鰐淵晴子帰国第一作のコメディ。斎藤監督は昭和5年生れ、東大経済学部卒後、昭和28年大船に入り川頭義郎のチーフを勤めていた。撮影は『暴れん坊三羽烏』の荒野諒一が担当した。

STORY
米軍演習地で弾丸拾いをしていた大和ハル子(鰐淵晴子)は、東京で大学に通う兄の清輝(三上真一郎)をたずねて上京した。途中の貨車の中で家出娘のナツ子(姫ゆり子)と知り合い、これから先の協力を誓い合った。上野に着いた二人は、三流週刊誌記者の相模慎太郎(杉浦直樹)と知り合い、素性は判らぬまま信用して頼ることにした。兄貴の下宿にたどり着くと、三ヵ月も下宿代をためたまま行先不明。大学では彼は全学連の委員だからソ連に亡命したかもしれない、と言う。革新政党本部に行ったが、勿論らちはあかない。下宿のお内儀に泣きついて、ねぐらだけは確保した。翌日二人が東京見物をしていると、同じ村出身の兄貴の友人伊藤隆(桂小金治)に逢った。景気がよいといばる隆に、ハル子が仕事を分けてくれと頼んでいると、隆の乾分の森家三平(山下洵一郎)が「仕事だ!」といって飛んで来た。隆と三平のオートバイに二人が乗り込むと、後に続くオート三輪には体の情婦ユキ(泉京子)や乾分の隆盛会の面々が乗り込んだ。隆はハル子達を見張りに立たせ、ユキにスカートをあげてトラックを止めると、運ちゃんが襲いかかり、トラックを解体した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
鰐淵晴子
姫ゆり子
杉浦直樹
山下洵一郎
- スタッフ -
監督:斎藤正夫
脚本:斎藤正夫
脚本:山田太一
撮影:荒野諒一
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇