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【作品データベース】非情の男 ひじょうのおとこ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・81分
国弘威雄・高橋治の脚本を高橋治が監督した青春編。撮影は加藤正幸が担当している。ポスターコピーは、「暴走の青春に三上真一郎のエネルギー爆発!」。

STORY
ドヤ街に育った土屋五郎(三上真一郎)は、病身の父と姉を捨てて、山井組のチンピラになっていた。山井組とは、ニコヨンからピンハネしたり、恐喝したりしている愚連隊である。五郎にはストリッパーのみつみ(芳村真理)という女がいたが、そろそろみつみに飽きていた五郎は、肉体だけを売り物にしている若いのり子(瞳麗子)に関心を寄せていった。ある日五郎は、ボスの山井(城所英夫)と、律心光崇党の総裁の演説を聞き、党の青年行動隊長深津(上田吉二郎)から入党をすすめられ、愚連隊よりもうかると聞き、彼らの真似をすることにした。こうして山井組は、元中学の歴史の教師犬丸(三井弘次)を顧問として、青年結社浩流会と看板をぬり変えた。やることに変わりはなかったが、寄附金と称する恐喝の収入はあがっていった。気をよくした五郎は、久しぶりにみつみのアパートに帰ると、姉の雪子(久我美子)が来ていて、胃癌の父(織田政雄)の手術代を、五郎に相談する。だが、五郎は雪子を冷たくつっぱねるのだった。雪子には都電の運転手の夏川(渡辺文雄)という恋人がいたが貧乏のため結婚出来ないでいた。手術代などは思いもよらない。ちょうど国中は安保デモで騒然としていた。デモ破りに行けば大物になれると考えた五郎たちは、日当でニコヨンを集めて懸命になっていた。だが五郎は恐喝の事件で警察に逮捕された。そして出て来た時には、浩流会はなくのり子も山井の女になっていた。五郎は犬丸と必死に浩流会の再建をはかり、東京に入って来る平和大行進に殴り込みをかけようと、ニコヨンを集めにかかるが・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
三上真一郎
瞳麗子
芳村真理
久我美子
渡辺文雄
- スタッフ -
監督:高橋治
脚本:国弘威雄
脚本:高橋治
撮影:加藤正幸
音楽:三保敬太郎

配給:松竹
Ⓒ1961松竹株式会社

ジャンル:現代劇