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【作品データベース】図々しい奴ずうずうしいやつ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・88分
週刊誌に連載された柴田錬三郎の原作を、飯坂啓・安田重夫が共同で脚色し、生駒千里が監督した喜劇。撮影は川又昂が担当している。ポスターコピーは、「アツカマしくて女にヨワイ!押しの一手の好感愛すべし!」。

STORY
昭和16年、志を抱いて岡山から天涯孤独の戸田切人(杉浦直樹)は恋人の多嘉(高千穂ひづる)置いて上京した。車中で固苦しい生活にあきて家出した元岡山城主男爵・伊勢田直政(津川雅彦)と知りあった。特別な感覚の持ち主の直政も、切人の常人離れした図々しさには舌をまいた。切人は直政の紹介で、皇室御用の羊かん屋、黒屋に就職した。職人頭の長七(山路義人)や女中頭おくめ(桜むつ子)の監督は厳しかった。直政は黒屋の娘美津枝(牧紀子)と恋仲だが、父親利兵衛(小沢栄太郎)は反対で浅田公爵(東野英治郎)と結婚させようとしていた。そのために利兵衛は公爵の老侍女(沢村貞子)に何かととりいった。夜這いに失敗した切人を多嘉が捕えて、夫婦になると宣言した。ある日、切人は公爵に乱暴されそうになった美津枝を救った。が、警官は切人を一方的に逮捕した。切人は直政の口ききで釈放され、直政はお礼に多嘉との新世帯を持たせてやった。切人は羊かん屋を始め、陸軍の御用商人になって大儲けした。そこへ切人に召集令状がきた。偶然にも直政と同じ隊に配属された。万事にオトボケの二人はさんざんな目にあった。揚句の果てに外地行きと決まり、輸送船に乗りこむことになる。港を出てすぐ敵潜水艦の電撃を受け轟沈、二人を除いて全員が戦死した。終戦、そして数年後、米軍基地の町をのし歩くボス、それは切人だった。多嘉はバーのマダムで二人は稼ぎまくった。そこへ競争相手が現われ、切人の縄ばりを荒らした。それがなんと直政で、二人は再会を喜んだのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
杉浦直樹
津川雅彦
高千穂ひづる
牧紀子
- スタッフ -
原作:柴田錬三郎
監督:生駒千里
脚色:飯坂啓
脚色:安田重夫
撮影:川又昂
音楽:西山登

配給:松竹
Ⓒ1961松竹株式会社

ジャンル:現代劇