映画・アニメの世界

【作品データベース】女の橋おんなのはし

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・90分
新橋の名妓小坂順子の同名小説を田中澄江が脚色し、中村登が監督した女性編。撮影は倉持友一が担当している。ポスターコピーは、「街の明かりは、なぜ悲しみを誘う・・・夜にむせぶせつない女の溜息!」

STORY
新橋の芸者たまき(瑳峨三智子)は、財界の有力者有本礼助(柳永二郎)の座敷で知った青年社長川津俊哉(田村高廣)に心をひかれた。15年前、たまきは医者の山名和彦(佐藤慶)と結婚して孝次を生んだ。和彦は看護婦とし子(葵京子)と関係し、たまきを裏切った。それ以来、たまきは習い覚えた踊りをもとでに花柳界に身を投じた。川津と関係したたまきは妊娠した。川津のすすめで子供をおろしたたまきは、銀座裏に家を持った。川津の心はたまきからしだいに離れていった。たまきは有本のすすめでラ・マン・ブランシュのマダムになった。川津がたまきの店に来た。彼への思慕は激しく燃えた。しかし川津は冷たかった。山名が死んだ知らせがきた。大洗にあずけた孝次を訪ね、たまきは自分の心を慰めた。たまきは一人で旅に出た。車で芸者時代に彼女を狙っていた槙(藤山寛美)と会った。二人は宿を共にした。その後も二人は逢ったが、槙の無軌道ぶりにたまきは失望した。たまきの後輩のきみ子(北条喜久)が川津の子供をおろし、槙が借金にきた。たまきは有本に忠告された。たまきは槙と手を切った。川津は秘書の木村(山本豊三)を通じて、たまきと再会を申込んできた。たまきはきみ子のことを持ち出して断った。男の気持を知ったたまきは、孝次を引き取り、バーをやめ、母子で暮らす決心をした。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
津川雅彦
桑野みゆき
伴淳三郎
杉浦直樹
- スタッフ -
原作:小坂順子
監督:中村登
脚色:田中澄江
撮影:倉持友一
音楽:鏑木創

配給:松竹
Ⓒ1961松竹株式会社

ジャンル:現代劇