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【作品データベース】背徳のメス はいとくのめす

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分
黒岩重吾の直木賞受賞作を映画化したサスペンスドラマ。宗教資金で運営されている病院を舞台に、医師、薬剤師、看護婦たちの金と欲にまみれ、殺意を抱きながら生きる姿、入り乱れた愛憎を描く。

STORY
大阪の阿倍野病院は、宗教団体の資金で運営されており、設備も悪く、患者も質が悪かった。産婦人科の医師植(田村高廣)は、女癖が悪く、看護婦の妙子(瞳麗子)、景子(葵京子)など何人もの女と関係をもっていたが、仕事には熱心だった。科長の西沢(山村聡)は、金にならない患者には冷たく、自然植とは仲が悪かった。植の女あさりは、別れた妻に原因があった。戦後ある大病院に勤めた彼は院長の姪と結婚したのだが、妻の妊娠中、自分のスペルマを調べて驚いた。彼の体には子供をつくる能力がなかったからだ。植は裏切った妻の許をとびだした。ある日、パン助の光子が掻爬にきた。植は発育不良の体質から手術は明日にした方がと西沢に言ったが、西沢は直ちに手術をした。出血多量で死んだ。女には安井(城所英夫)というヒモがついていたので、200万の慰謝料をゆすられた。西沢は警察に訴えようとするが、それには植の証言が必要だ。植はハネつけた。病院の創立記念日、飲んで歌っての大騒ぎとなった。植も酔って宿直室で寝てしまうが、ガス中毒に…幸い景子が発見し危うく命をとりとめた。植は犯人を探しだす決意をした。植にうらみを抱く人間は数人いた。まず西沢、彼も酔って宿直室に泊まっていた。薬剤師の伊津子(高千穂ひづる)、彼女は植に暴力で犯されていた。次は伊津子を慕っている薬剤師の斎賀(倉田爽平)、植と伊津子のイキサツを知っていたからである。第四は看護婦の妙子、植のスキを見て金を盗んでいる。植は彼らを調べたが、キメ手がなかった…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
久我美子
高千穂ひづる
田村高廣
山村聡
- スタッフ -
原作:黒岩重吾
監督:野村芳太郎
脚色:新藤兼人
撮影:川又昂
音楽:芥川也寸志

配給:松竹
©1961松竹株式会社

ジャンル:現代劇