映画・アニメの世界

【作品データベース】三味線とオートバイ しゃみせんとおーとばい

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・82分
川口松太郎の同名小説を柳井隆雄が脚色、篠田正浩が監督した青春篇。ボーイフレンドとオートバイでツーリングに出かけた初子はトラックにはねられケガをする。初子の母親・とよ枝は駆けつけた病院で、医師の畔柳と20年ぶりに再会する。初子はとよ枝と畔柳の間の子供であったが、本人は知る由もなかった。桑野みゆきが揺れ動く少女の気持ちを巧みに表現している。

STORY
房雄(川津祐介)と初子(桑野みゆき)は友人達とオートバイの遠乗りに出かけ、帰途、トラックにはねられてしまった。初子の母親とよ枝(月丘夢路)は、かけつけた病院で医師の畔柳(森雅之)と20年振りで再会した。二人はかつて、親の反対をおし切って一緒になったが、とよ枝は実家に連れ戻され、畔柳は戦争に駆り出された。その時、お腹には初子が宿っていた。2年後とよ枝は理解のある宮崎と再婚した。そして宮崎が死んでからは小唄の師匠をして初子を女手一つで育てて来たのだ。初子は母の過去を知らなかった。退院した初子は、畔柳の世話でS・K出版社に勤めた。房雄の父はある会社の重役で、家柄の違いを理由に初子との交際を禁じていたが、房雄は取りあわなかった。その後、畔柳は小唄を習いに家にやって来た。母も浮々とした態度だった。それを不潔に思う初子は家を出る決心をした。同じ会社に勤める朝子(瞳麗子)も母親の再婚でショックを受けてアパートで一人暮しをしていたので彼女はそこに移った。とよ枝は初子に総てを打ち明けようとしたが、畔柳が九州の病院に行くことになり事情が変わった。畔柳は初子をアパートへ訪ねてきて、実家に戻ってくれと説得した。初子は家に帰り平和な日々が流れた。初子は見習い社員から正社員になった。その夜、家ではとよ枝が御馳走をこしらえて待っていた…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
桑野みゆき
川津祐介
月丘夢路
森雅之
- スタッフ -
原作:川口松太郎
監督:篠田正浩
脚色:柳井隆雄
撮影:小杉正雄
音楽:池田正義

配給:松竹
©1961松竹株式会社

ジャンル:現代劇