サラリーマン手帳・坊っちゃん社員とぼんぼん社員

公開日：1961年10月25日（水）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・72分
長谷川伸一門のユーモア小説作家、鹿島孝二の小説を山下與志一と森田龍男が脚色、酒井欣也が監督したサラリーマン喜劇。撮影も竹野治夫が担当している。

STORY
暖簾を誇る大阪の呉服店「ほていや」の一人息子吉谷太郎（北上弥太朗）は、デザイナー志望で洋裁学院に通っていた。母のちえ子（浪花千栄子）は苦々しく思っていたが、婿養子の父菊造（花菱アチヤコ）と丁稚崑八（大村崑）、同じ洋裁学院の許婚者マリ（環三千世）達は秘かに彼を後援してくれていた。ビル建設を企む桜井建設の相馬（遠藤辰雄）が連日「ほていや」の土地買い占めを勧めにくるような折柄、ちえ子は太郎に店を守って貰いたいと思っていたが、デザイナーとして大成するには東京でなければと思いこんだ太郎は、家を抜け出して上京、桜井建設に勤める従弟の立花健二（山本豊三）の許へ転げこんだ。ある日太郎が健二の団地に帰ってみると「全日本デザインコンクール」に一位入選したというので記者がつめかけており、太郎はすっかり話題の人扱い、応募した覚えもないのに有頂点のまま「デザイン界に新風を捲き起す」と大見得を切った上、丁度やってきた相馬に、「ほていや」の土地を売る契約をしてしまった。入選作品はマリが太郎の名で出したのだった。