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【作品データベース】京化粧きょうげしょう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・96分
斎藤良輔と大庭秀雄が共同で脚本を書き、大庭秀雄が監督した、京都を背景とした甘味哀愁の女の物語。撮影は石本秀雄が担当している。山本富士子と岩下志麻が“京おんな”を演じている。

STORY
祇園の芸妓園(山本富士子)には旦那の田中と絵を勉強している愛人三野村があった。旅館で三野村のモデルになっているところへ田中が来たので一悶着起こり、園は一室に逃れた。その部屋には翻訳を業とする山岡(佐田啓二)が東京から遊びに来ていたが、園を一目みた彼は美しい女だと思った。数日後朋輩の小菊(岩下志麻)、吉弥(千之赫子)らと八坂神社からの帰途、山岡と出会った園は先日の非礼を詑び山岡の京都見物の案内を買って出た。山岡は園の身の上話をきいた。彼女は弟を学校に行かせたいために芸妓になったが、その弟が死んだので何のために生きているのか悲しくなるといった。僅かの間に山岡の同情は恋になっていた。「二年かかるか三年かかるか必ず金を作って君を東京へ連れて行く」と約束して東京へ帰った山岡は園に度々金を送った。そんな彼を友人伊村や伊村の婚約者で山岡の妹麗子(山田百合子)は不安な眼でみていた。旦那に寝込まれた園に、三野村はたかるだけだし、母のたか(浪花千栄子)は早く楽にしてほしいといやなことばかり。半年たった都踊りの頃山岡がやってきたが、二人の間に何か埋めなくてはならない溝があると感じる彼は園自身もっと積極的に努力しなければならないと語った。大阪の鉄問屋の若主人大原が支配人田村(藤山寛美)を連れて祇園へ遊びに来て、旦那を病気でなくした園に目をつけた。そんな時三野村が交通事故で死んだが園は泣けなかった。園が病床にある間に女将つや(清川虹子)と母親の間で大原の世話になる話が進められていた…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
山本富士子
岩下志麻
佐田啓二
川津祐介
千之赫子
- スタッフ -
原作:近松秋江
監督:大庭秀雄
脚本:斎藤良輔
脚本:大庭秀雄
撮影:石本秀雄
音楽:池田正義

配給:松竹
Ⓒ1961松竹株式会社

ジャンル:現代劇