映画・アニメの世界

【作品データベース】寛美の我こそは一等社員かんびのわれこそはいっとうしゃいん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・78分
柳沢類寿と山田洋次が共同で脚本を執筆、生駒千里が監督したサラリーマン喜劇。ポスターコピーは「見事出世の一番槍! 一等社員の寛美がくりひろげる痛快爆笑篇!」。

STORY
白タクの運転手岡民夫(藤山寛美)は、車に置き忘れた日本一産業の鞄を届けたことから大阪支店の社員になった。長年の念願がかなってはりきる民夫だが、同じアパートに住むマダムの遊子(瑳峨三智子)が民夫の親代りを買って出て、それで会社に挨拶に来たりしてすっかりくさる。うんざりした民夫がアパートに帰ってみると、今度は見知らぬ娘小野京子(小林千登勢)が待っていた。京子は、幼い頃自分を捨てた父が日本一産業の岡という人だと聞いて訪ねて来たのだが、若い岡をみてすぐ人違いをさとった。そんな京子を世話焼きの遊子は自分の部屋に置くことにした。こうした折、帆田町の町長(永田光男)と社長とが兵隊友達である民夫はる、そのめんどうな役を買って出た。京子の母親の墓が帆田町にあることを聞いたからである。京子を連れて帆田町に来た民夫は、郊外の墓地を探し歩いた。そのうち、町長や周囲の人の口から京子の父が本社の社長であることを知る。社長は婿入り前の名前を岡といったのだ。用事をすませた民夫を待っていたのは、東京から西下した社長の叱責だった。女連れで帆田町に行ったことがバレたのである。必死に抗弁する民夫は、社長に二十年前のことを思い出させた。こうして誤解もとけ、京子は父に連れられて東京へ行くことになった。九州へ転勤する民夫を追って、天保山埠頭へ駆けつける京子の胸は民夫への慕情であふれるのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
藤山寛美
杉浦直樹
小林千登勢
北上弥太朗
瑳峨三智子
- スタッフ -
監督:生駒千里
脚本:柳沢類寿
脚本:山田洋次
撮影:川原崎隆夫
音楽:鏑木創

配給:松竹
Ⓒ1962松竹株式会社

ジャンル:現代劇