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【作品データベース】雁ちゃんの警察日記がんちやんのけいさつにっき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・53分
樫原一郎原作の小説から森田龍男が脚色、酒井欣也が監督した喜劇もの。「人気者雁ちゃんのお巡りさん、爆笑と人情の人生ウラオモテ!」が売り文句になっている。

STORY
ガンちゃんこと富井雁太(芦屋雁之助)は警察本部音楽隊のトランペッター。ふとしたことから、ただ一人の肉親である兄を探しに、紀州から出てきた少女まり子(榊ひろみ)を、自分の独身アパートに連れてくることになった。アパートには、捜査三課につとめる美人刑事原田弓子(牧紀子)がいる。雁太にしてみれば高嶺の花だが、彼が女の子を連れてきたというので部屋へ行ってみると、まり子が急に眼の痛みを訴えて、隣室のインターン薮井(芦屋小雁)がきて大あわての最中だ。昨夜、轢き逃げの車にやられたのが原因だが、その車こそ警察が追跡中の宝石強盗のものと判り、みんなは色めきたった。まり子の眼の手術のために、雁太はニコニコ貯金を下げて入院させてやる。眼帯のまま紀州の民謡をうたうまり子に雁太は淡い恋心をおぼえ、それにつけても宝石泥棒を捕えたいと思うのだった。かくて雁太の涙ぐましい捜査がはじまる。本部からこの事件の特別捜査の命をうけたひろ子の口から、この事件に外国人がからんでいるのを知り、雁太は外国人に変装してまんまと強盗一味の中に乗りこむが、たちまち偽物とバレて地下室に閉じこめられてしまった。雁太はこの世の思い出にとまり子に想いをこめて、彼女がよく歌っていた紀州の民謡を口ずきむ。これを聴いた一味の見回わりの一郎(田原弘二郎)こそまり子が探していた兄で、心ならず悪の道に走った彼は、初めて妹のことを雁太に聞かされ、警察に一味のかくれ家を知らせて雁太を逃がしてやった。勇躍、雁太は強盗一味を捕え、まり子のいる病院へ帰ると、そこでは一郎がまり子に別れを告げていた。自首しようとしている一郎の手を、まだよく見えぬまり子の手に握らせ、兄さんは商用で外国へ行くのだと、彼女の夢をこわさぬよう気をつかう雁太だった。やがてまり子の眼帯のとれる日、急ぎ帰った雁太を待っていたのは、両親の許しを得て恋人と結婚するため、紀州へ帰ったまり子の置手紙だった。雁太はさめざめと泣いた。「あなたには、トランペットという恋人があるじゃないの」そういって慰めるのは弓子だ。今日も雁太は、はりきって楽隊の先頭を行くのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
芦屋雁之助
牧紀子
榊ひろみ
近藤正
芦屋小雁
- スタッフ -
原作:樫原一郎
監督:酒井欣也
脚色:森田龍男
撮影:竹野治夫
音楽:大森盛太郎

配給:松竹
Ⓒ1962松竹株式会社

ジャンル:現代劇