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【作品データベース】京子の初恋・八十八夜の月きょうこのはつこい・はちじゅうはちやのつき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・90分
柳井隆雄、それに石田守良と今井金次郎が加わって共同で脚本を執筆、市村泰一が監督したメロドラマ。撮影は小杉正雄が担当している。岩下志麻主演の爽やかな青春讃歌。

STORY
八十八夜--お茶どころ静岡では新茶摘みにもっとも忙しい季節である。茶園の老舗三島家では、日本橋の店を継いだ長女の正子(藤間紫)と婿養子の良介(佐野周二)が手伝いに来ていた。大学を卒業した末娘の京子(岩下志麻)も母のふじ(三益愛子)に呼び戻されていた。ふじには彼女が女手一つで育ててきた五人の子供があった。長女は家を離れ、次女の高子(環三千世)はすでに嫁ぎ、三女の美子(高千穂ひづる)は絵の勉強のためフランスへ行っていた。しかも、長男の欣平(宗方勝巳)は新劇に関係し、たまにしか家によりつかない状態だったので、ふじは美子の帰国を待って真面目な番頭石川(菅原文太)と結婚させて三島家を継がせようと決心していた。京子には阿部(松原緑郎)という恋人がいるが薄給のうえ、肺を患っているため、収入の多いスチュワーデスの道を選んでいた。日本橋の店の正子は、男まさりの気性から株に手を出して失敗、店を抵当に借金の整理をしようとしていたが、ふじは家に伝わる骨董類を売って正子を助けてやるのだった。次女の高子は建築家の安東(高原真二)と結婚しているが、女性関係のことから夫との離婚を宣言して家出してきた。これはふじのウィットある計らいで解決をみた。三島家の人間にとってふじは一家の柱であった。京子が、パリ路線を往復するようになってから何カ月も経った。その間、恋人の阿部はサナトリュームに入っていたが、病状は悪化するばかりだった。それでも阿部は本を読んでいた。とうとう、京子がパリへ飛んでいる途中で、阿部は死んでしまった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
岩下志麻
高千穂ひづる
三益愛子
- スタッフ -
監督:市村泰一
脚本:柳井隆雄
脚本:石田守良
脚本:今井金次郎
撮影:小杉正雄
音楽:小川寛興

配給:松竹
Ⓒ1962松竹株式会社

ジャンル:現代劇