映画・アニメの世界

【作品データベース】愛と悲しみとあいとかなしみと

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・86分
檀一雄原作「風と雲雀と丘」より、柳井隆雄と大庭秀雄が共同で脚色、大庭秀雄が監督したメロドラマ。撮影は長岡博之が担当している。ポスターコピーは、「妹の許嫁者を愛した若き人妻の恋の炎!」。

STORY
西伊豆の蜜柑山に母伸子(夏川静江)と住む由紀子(倍賞千恵子)は、東京の医学生武(津川雅彦)との間に縁談が進んでいる。彼女の姉弥江子(岡田茉莉子)も年下の武を好きだったが、三年前、鷹野(山内明)と結婚した。休みを利用して武は伊豆へ来た。由紀子の理想は、この丘で小さな保育園を開き、武の病院を建てることである。台風に見舞われた蜜柑畑で、二人は衝動的に接吻をかわした。翌日、北海道から弥江子が娘民子(吉野亜梨沙)をつれてやって来た。肋膜を患ってからファイトを失い、牧場にこもっている夫との生活にあきたらず、東京で華やかに生きたいのである。東京に帰った武の下宿を、北海道へ戻る弥江子が前ぶれもなく訪れた。銀座で食事をして、武は弥江子を上野駅に見送った。楽しい夏休みを、武は由紀子の家で送ることにきめた。そんなある日、夫と衝突した弥江子から、迎えに来てほしいと伸子に電報が届き、武が代りに北海道へ向った。札幌駅に武を出迎えた弥江子は、夫の貯金を盗み出し逃げるように武を促して汽車に乗った。しかし、ねぶた祭のため、急行券の買えぬ二人は十和田湖畔の宿に泊り、遂にあやまちを犯してしまった。武は良心の苛責から結婚を迫ったが弥江子は二人だけの秘密にしたいと主張して譲らない。西伊豆へ着くと、民子が日本脳炎で三島の病院に入院、弥江子の夫も北海道から駈けつけて大騒ぎになっていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
岡田茉莉子
津川雅彦
倍賞千恵子
早川保
山内明
夏川静江
- スタッフ -
原作:檀一雄
監督:大庭秀雄
脚色:柳井隆雄
脚色:大庭秀雄
撮影:長岡博之
音楽:池田正義

配給:松竹
Ⓒ1962松竹株式会社

ジャンル:現代劇