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【作品データベース】東京さのさ娘とうきょうさのさむすめ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
菅野昭彦と山根優一郎が共同で脚本を執筆、酒井欣也が監督した青春メロドラマ。撮影は小原治夫が担当している。江利チエミ主演で、謳い文句も「ガンバリ娘の歌と恋、ぴたり チエミの下町喜劇!」。

STORY
浅草の下町娘杉本千枝子(江利チエミ)は、運送店をやっているやもめの父の文吉(有島一郎)とは別に、小さいながらも不動産業を開いている。千枝子の兄勘太郎(渥美清)はいっぱしのやくざ気取りで、家にも寄りつかない。千枝子はガソリン・スタンドに働いている北川邦夫(吉田輝雄)にほのかな思いを寄せている。だが、芸者の花奴(牧紀子)も邦夫におぼし召しがあるので、千枝子は気が気でない。そんなところへ、邦夫のペン・フレンドであるジミイ・スコット(E・H・エリック)がアメリカからやって来た。無銭旅行のため千枝子は自分の家の二階を下宿にかしてやった。そんなこととは知らない叔母の八重(清川虹子)は、千枝子の婿にと、文吉の店で働いている健一(菅原文太)との話を持込んで来た。恩のある文吉の手前、健一は八重の店で働いている伸江(姫ゆり子)との話もできず困り果てていた。それを知った千枝子は二人の仲を取持ってやるのだった。一方、花奴はジミイ招待を種に邦夫を引っ張り出し、ゲイシャ・パーテーを開いた。この抜け駆けも、千枝子が芸者姿で現われ「さのさ節」を唄って座をさらってしまったため、花奴はカンカンだ。一方、父の文吉はおにぎり屋の女主人絹代(坪内美詠子)のところに通いつめている。そんな父の文吉に千枝子は我慢がならない。だが、今度ばかりは、文吉はただの女狂いではなく真剣な恋だったのだ。その文吉が自動車事故で入院した。千枝子は女狂いするからバチが当ったのだと、文吉に冷たかった。そんな千枝子に邦夫は、君はもっと素直になるべきだと言って去っていった。文吉を引っかけた車の持主は、邦夫の父親(進藤英太郎)だった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
江利チエミ
吉田輝雄
- スタッフ -
監督:酒井欣也
脚本:菅野昭彦
脚本:山根優一郎
撮影:小原治夫
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1962松竹株式会社

ジャンル:現代劇