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【作品データベース】あいつばかりが何故もてる あいつばかりがなぜもてる

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・84分
渥美清が吹きこんだ同名の歌から企画されたもので、松木ひろしと山根優一郎が共同で脚本を執筆、酒井欣也が監督した喜劇もの。撮影は小原治夫が担当している。渥美清が松竹と正式に契約して主演した第一回作品。銀座ウラにくりひろげられるユカイな爆笑喜劇!

STORY
小山田善六(渥美清)は銀座八丁目を舞台に、ジャンジャン稼ぎまくるスリの名人。ある日、刑事に追われてビルの谷間を脱兎のごとく逃げている姿を、女子大生の志賀マリ子(倍賞千恵子)に撮影された。社会派カメラマン志望でろくに花嫁修業もしないマリ子に、洋菓子店「ミリオン」を経営する父母は頭を痛めている。一方、善六は小学校の後輩にあたる新庄英介(松原緑郎)と仲が好かった。英介は親父とパートタイム制で医者をしているが、善六と違ってヤタラと女性にもてる。やがて善六は、マリ子から写真のモデルを頼まれるが、マリ子は将来個展を開く夢を持ち、その費用が三千万円もかかると聞いてますますスリ稼業にハッパをかけた。それも、善六がマリ子に惚れられていると思えばこそだ。が、マリ子の学友てるみ(五月女マリ)から、彼女が英介と恋仲であることを聞いて善六はガッカリ。そのころ「ミリオン」の経営が思わしくなく、店の拡張をとなえるマネージャーのすすめで、マリ子の父(田中春男)は高利貸の広川(須賀不二男)から五百万円の金を借りたが、何者かに盗まれてしまった。そのため「ミリオン」はピンチに見舞われた。それを聞いた善六はひとり広川の事務所へ出かけるが、意外にも日ごろ善六と親しいガメツイお寅婆さん(清川虹子)が蔭の人物とわかり、トランプの勝負で金を返してもらった。善六の資金はペテン師から預った三十万円の小切手。そんなバクチが開かれているところに刑事がなだれ込み、お寅婆さん達は一網打尽。そのころ銀座の画廊ではマリ子の個展が開かれ、善六をモデルにした写真が飾られていた。会場を訪れた善六に、結婚も間近い英介とマリ子は、「先輩、ありがとう」「何もかも善六さんのお蔭よ」「ほんとにありがとう」と、声をそろえて言うのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
渥美清
倍賞千恵子
松原緑郎
三木のり平
- スタッフ -
監督:酒井欣也
脚本:松木ひろし
脚本:山根優一郎
撮影:小原治夫
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1962松竹株式会社

ジャンル:現代劇