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【作品データベース】海猫が飛んでかもめがとんで

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・94分
菊田一夫原作から富田義朗と長谷和夫が共同で脚色、酒井辰雄が監督したメロドラマ。撮影は倉持友一が担当している。ポスターコピーは「夜霧の若戸大橋に燃ゆる男の斗魂と女の慕情!」。

STORY
夜霧の中でひしと抱き合い、唇を合わす松浦麻美子(桑野みゆき)と羽柴恒夫(寺島達夫)。二人は今、建段中の架橋“若戸大橋”に夢をかけている。この橋が完成された時、二人の恋も成就すると……。麻美子の父周造(河野秋武)と恒夫の父源之助(河津清三郎)は若松と戸畑で石炭運搬を業とし勢力を二分する仲。勿論、二人の交際をよく思っていない。そんな中で恒夫は造船技術の勉強にアメリカへ行き、麻美子はスチューワーデス試験に合格した。三年の歳月が流れて--。二人の父の縄張りは恒夫の父の手に落ちていた。アメリカから帰った恒夫は、周造の松浦組を訪ねたがケンもホロロの扱い、おまけにその帰途、土地のやくざ神崎組幹部秋月五郎(三國連太郎)に襲われた。一方、負傷した恒夫を見舞った麻美子は恒夫に会えなかったばかりか、恒夫と南海造船社長令嬢の冴子(葵京子)に縁談が持ち上っていることを知り傷心を深めた。そんな二人の仲をみかねた麻美子の友人ミキ(仲宗根美樹)の計いで、恒夫は東京へ帰る麻美子を板付空港まで追うがすでに発った後だった。東京の麻美子は同僚紀子(久我美子)に励まされて恒夫を長崎に訪ね、抱き合い愛を誓い合った。が、麻美子の父周造が車にはねられ死んだという電報が麻美子に届いた。“若戸大橋”開通式の日、麻美子は墓参に帰ってきていた。街の料亭では神崎(永田光男)と松浦組の悪徳弁護士滝川(高野真二)が松浦組乗っ取りをたくらんでいた。かねて滝川の挙動を不審に思い、ひそかに滝川の身辺を恒夫が探っていると知ると、五郎に恒夫を殺すよう命じた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
桑野みゆき
寺島達夫
久我美子
仲宗根美樹
丹波哲郎
三國連太郎
- スタッフ -
原作:菊田一夫
監督:酒井辰雄
脚色:富田義朗
脚色:長谷和夫
撮影:倉持友一
音楽:鈴木静一

配給:松竹
Ⓒ1962松竹株式会社

ジャンル:現代劇