映画・アニメの世界

【作品データベース】パラキンと九ちゃん・申し訳ない野郎たちぱらきんときゅうちやん・もうしわけないやろうたち

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・88分
高橋二三のオリジナル・シナリオを市村泰一が監督した喜劇。撮影は小杉正雄が担当している。ポスターコピーは、「純情娘とイカス野郎どものペテン騒動! 人気者がズラリと揃った青春大型喜劇!」。

STORY
東京は神田の学生街、レストラン“デュポン”は昼どきともなるとまさにラッシュのありさまだ。ここで人気者はコックの九ちゃん(ジェリー藤尾)、彼は東洋放送会長を父に持つ富裕な家に育ちながらコックになろうと決意、家出して働いているのだ。ここの一人娘菊代(桑野みゆき)とは折があれば喧嘩ばかりする仲だが、互いに憎からず思っていることも確かだ。九ちゃんの弱い相手は家出の秘密を握られている六人組。彼等は“教授”(南原宏治)と呼ばれるペテン師に使われて、裏口入学の希望者をペテンにかけて金をせしめているペテングループである。が、天性のトンマぶりを発揮して失敗ばかりで、ただ音楽にかけては自信があるからステージへ夢をかけていた。ある夜、九ちゃんは出前の帰り道、自殺寸前の美少女久恵(鰐淵晴子)を救った。聞けば音楽大学の入試に失敗し田舎の父母には入学したと偽って勉強していたのだが、急に父母や村の有力者達が大学見学に上京してくるというので思いあまってのことという。一度はよきカモと勇躍した六人組も九ちゃんの熱のこもった説得で、ペテンの稼ぎを出し合って久恵をデビューさせようと約束した。早速彼等は音楽プロの看板を掲げ、久恵の初舞台をインチキポスターで大々的に宣伝した。マスコミが騒ぎ出し宣伝は図に当ったが、いざ実現となると六人組は困った。相談された九ちゃんは泣く泣く覚悟すると父を訪ねて自分の帰宅と交換に久恵の後援を頼んだ。明けて久恵のデビューの日、会場はインチキではあったが名士の花輪でうずまり、上京した父母を嬉し泣きさせた。ステージは五色のテープに色どられデビューは大成功だった。そしてデュポンでは「自分の道はコックより他にない」と両親を説き伏せて戻った九ちゃんと菊代のニコニコ顔があった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
ダニー飯田とパラダイスキング
鰐淵晴子
渡辺トモコ
坂本九
桑野みゆき
ジェリー藤尾
- スタッフ -
監督:市村泰一
脚本:高橋二三
撮影:小杉正雄
音楽:ダニー飯田

配給:松竹
Ⓒ1963松竹株式会社

ジャンル:現代劇