映画・アニメの世界

【作品データベース】星屑の町ほしくずのまち

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・82分
高橋二三が脚本を執筆、的井邦雄が監督した歌謡ドラマ。撮影は太田喜晴が担当している。三橋美智也と倍賞千恵子主演。ポスターコピーは、「両手をまわして帰えろ・・・涙で辿る哀愁の路」。

STORY
東京から数時間のこの町にさわぎが持ち上った。銀行ギャングが帰って来たというニュースと、観光道路が通るについての補償金問題である。ギャングと目される相良光夫(三橋美智也)は数年前に恋仲の佳代(左幸子)を残して東京へ出ていたのだが、飄然と帰ってきて宿屋へ偽名で泊っていたから、彼の山の補償金を狙っていた相良一族としては大あわてだった。光夫は盲の母を抱えて嫁いだ佳代の家をのぞいたり、分家のより子(倍賞千恵子)が保母をしている幼稚園に顔を出したり不審な行動が多かった。彼の行動に疑心暗鬼の一族が宿屋を訪ねると、挙銃を持っている上に、相部屋のやくざ昼下りの譲次(藤田まこと)が兄貴、兄貴と奉っているので、すっかり光夫をギャングと思い込んでしまった。町では、補償金をめぐってさまざまな人間模様が展開されていた。そして一族では、より子の恋人の三郎(山本豊三)がガソソンスタンドの建築資金を持ち逃げされて泣きっ面だ。それをみて兄の一郎(南利明)が一計を案じた。光夫にワラジ銭を持たせて逃がし、代りに委任状を取って補償金をせしめようというのだ。ところが光夫は、実はギャングを追って来た東京の刑事で、それを知るのは町の花村巡査(伴淳三郎)だけ。犯行は佳代の弟昌広(宗方勝巳)が上役の裏切りを恨んでのことだった。一族のゴタゴタを尻目に、光夫は親戚への伝言を譲次に頼み、昌広逮捕に向った。譲次が一族の集る席上で開いた手紙には「補償金は佳代の母の手術代に、残額でガソリンスタンドを建て三郎、より子に経営させる、その利潤で花村の娘を進学させること」とあり、刑事であることを明かしてあったから欲の皮のつっぱった一族も口あんぐり。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
三橋美智也
倍賞千恵子
山本豊三
宗方勝巳
藤田まこと
八波むと志
朝丘雪路
左幸子
伴淳三郎
- スタッフ -
監督:的井邦雄
脚本:高橋二三
撮影:太田喜晴
音楽:大森盛太郎

配給:松竹
Ⓒ1963松竹株式会社

ジャンル:現代劇