映画・アニメの世界

【作品データベース】花の咲く家はなのさくいえ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・98分
「サンデー毎日」連載・大佛次郎原作を柳井隆雄と石田守良・今井金次郎が共同で脚色、番匠義彰が監督した文芸もの。撮影は生方敏夫が担当している。バリ島でのロケーションが話題になった。

STORY
緑の熱帯樹が揺れるバリ島の東海岸、若い医学者木津隆三(佐田啓二)と朝倉和子(岡田茉莉子)はその砂浜で出遇った。和子は貿易商社の支店長をしている夫、新輔(渡辺文雄)を紹介し案内役をかって出た。隆三の許に妹の立子(岩下志麻)から「オジキトク」の電報が届いたため二人は翌日ジャカルタに向い、ボロブドールの仏跡や植物園を見て廻った。帰国した隆三は立子から社長令嬢の新百合子(冨士眞奈美)との結婚を勧められるが、彼は和子が忘れられなかった。一方絶望と思われた伯父の哲造(笠智衆)は誤診と判り快方に向った。遺産目当に集った親類の多くは失望して去ったが、中で甥の規矩也(小坂一也)は哲造から金を出させ事業を始めようとチャッカリ行動していた。学会で京都に来ていた隆三は和子に逢った。和子は利害でのみ行動する新輔についていけず離婚を決意していた。世間態を恐れた新輔は絶対に離婚しないといきまき、和子の決意が固いと知るや一千万円の手切金を離婚の条件に持出した。新輔は隆三をも脅迫するが、それはかえって隆三と和子を結びつけることになった。その頃、哲造は規矩也を使って家と土地を処分させていた。金は生かして使えという規矩也の理屈に押し切られた様子だが、和子の一切の事情を聞くと、新輔に払う一千万円を与えようとした。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐田啓二
岡田茉莉子
岩下志麻
山村聡
笠智衆
- スタッフ -
原作:大佛次郎
監督:番匠義彰
脚本:柳井隆雄
脚本:石田守良
脚本:今井金次郎
撮影:生方敏夫
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1963松竹株式会社

ジャンル:現代劇