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【作品データベース】馬鹿まるだし ばかまるだし

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分
山田洋次監督が藤原審爾の小説を元に映画化した人情ドラマ。瀬戸内海の平和な町にやって来た風来坊・安五郎は、美人の未亡人・夏子に想いを寄せていた。そんなある日、囚人脱走事件が発生、安五郎は彼女にいいところを見せようと単身山へ向うが…。この作品は安五郎の“馬鹿まるだし”な半生を描き、山田洋次監督にとって記念すべき喜劇作品。

STORY
シベリヤ帰りの松本安五郎(ハナ肇)は、外地に抑留される和尚(花澤徳衛)がもつ浄閑寺に転がり込んだ。若くて美しい住職の妻の夏子(桑野みゆき)に安五郎はひそかに恋していた。堂々たる風貌と腕っぷしの強さで安五郎は、早くも町の人気者となった。そのきっかけは、町の劇場に出演中の怪力スーパーマンを負かした事件が、町中に広まったからだ。以来、安五郎には乾分も出来、又一軒の家を構えて、町のボスとなった。インフレの波がこの瀬戸内海の小さな町にも押しよせて来た。町の工場にも労働争議が起きた。おだてられた安五郎は、赤木会長(小沢栄太郎)に面談し、工員の要求を貫撤させた。ただ夏子に一言ほめてもらいたい、それが安五郎の行動の全ての動機なのだ。英雄となった安五郎の日々も、町の勢力を革新派が握ったことから急変した。何となく冷たくなった町の人達の眼、そして夏子との間が噂となり浄閑寺への出入り禁止と痛手は大きかった。しかしある日、ダイナマイトを持った脱獄囚の三人組が辰巳屋の静子(清水まゆみ)を誘拐して裏山に逃げた。この時人の口にのぼったのが、大力をもつ安五郎だ。人の好い安五郎は名誉挽回と裏山にゆき静子を救ったが、その足元でダイナマイトが爆発し、両眼を失った…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
ハナ肇
三井弘次
渥美清
桑野みゆき
長門勇
藤山寛美
- スタッフ -
原作:藤原審爾
監督:山田洋次
脚本:加藤泰
脚本:山田洋次
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

配給:松竹
©1964松竹株式会社

ジャンル:現代劇