映画・アニメの世界

【作品データベース】現代金儲け物語げんだいかねもうけものがたり

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
菅野昭彦がオリジナル・シナリオを執筆、酒井辰雄が監督した風俗ドラマ。撮影は堂脇博が担当している。「包丁の腕は一流、ヘソクリ二流、浮気は三流の恐妻二代!」が謳い文句。

STORY
料亭・花月の主人米造(加東大介)は、養子のうえに長い戦争のおかげで、留守中長女の巴絵(水谷良重)、次女の恵子(榊ひろみ)をかかえて花月を繁昌させた妻のかつ(清川虹子)には、頭があがらない。彼の慰めは、かつの目を盗んで競輪にゆき儲ける事と、バーのホステスひろみ(春川ますみ)に会う時だけ。長女の巴絵は大阪で中国人の季のもとに嫁ぎ、花月をつぐのは次女の恵子だが、店の板前の留吉(渥美清)はこの恵子をひそかに愛していた。しかし恵子は一向に店をつごうとしなかった。そんな所へ巴絵が夫婦喧嘩の末、帰って来た。かつは、これを機会に巴絵と店をがっちりやってゆこうと改築資金三百万をかけて工事にかかった。一人のけものにされた米造はおもしろくない。とうとうかつと喧嘩して、大阪の季の所に身を寄せた。姉の家出に気をもんだ恵子の粋な計いで巴絵の誤解もとけ姉夫婦は元のさやに納まったものの、又も米造だけが宙にういてしまった。そこへ丁度よい事件がもちあがった。工事をたのんだ安原(渡辺篤)が三百万もってドロンしたのだ。米造は、競輪で儲けた三百万の使い所と傷心のかつの前に、ポンと投げ出した。男まさりでも、そこは女、以来夫婦仲もよく、うまい料理を食べさせては、客を呼んでいる花月である。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
加東大介
水谷良重
谷幹一
清川虹子
榊ひろみ
渥美清
- スタッフ -
監督:酒井辰雄
脚本:菅野昭彦
撮影:堂脇博
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1964松竹株式会社

ジャンル:現代劇