映画・アニメの世界

【作品データベース】裸一貫 はだかいっかん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・90分
『あの波の果てまで』の八木美津雄と小林久三が共同でシナリオを執筆、八木美津雄が監督したアクションもの。撮影は平瀬静雄が担当している。

STORY
日本馬賊を父にもった源九郎(寺島達夫)は、戦死した父の念願通り、東北の牧場の立派な牧童となって成人した。母なきあと、まったくの孤児であったが、源九郎は、明るい若者であった。だが、かねて思いを寄せていた、牧童頭吾平の養女、エリカ(倍賞千恵子)が、牧場主の息子俊太郎(入川保則)と、未来を約束していると聞いてから、源九郎は村の後家の加代(千之赫子)や、飲み屋の菊代(北川町子)でうさばらしをしていた。ある日、突如俊太郎が帰って来た。病床の父にかわって、事業の建て直しのためであった。しかし、東京の女春江(夏川かほる)を伴っての帰郷は、エリカを絶望させる。俊太郎は、牧場を改築して、大ゴルフ場とスキー場の建設を提案していた。村祭りの夜、俊太郎は春江と結婚した。悲しみのエリカは、その夜、何者かに暴行されると、町を去っていった。その頃から、正体不明の三郎と名乗る男(梅野泰靖)が村に入ってきた。源九郎、吾平(花澤徳衛)、作造(隼信吉)の反対も聞かず、いよいよ牧場の改築が始まった。そして、金で雇われた三郎は、牧場改築に反対する人々を犠牲にしていった。源九郎は、がまんならず三郎と対決したが、ついに源九郎も牧場を追われ町に出た。町では、エリカが踊り子となって働いていた。働き場所のない源九郎は、町のボス大勝(清水元)に目をつけられ、港湾労務者の人入れ稼業を手伝った。大勝に利用された源九郎は、港会との対立の中に入り、かつてエリカに暴行を加えた三郎らを傷つけた。刑務所送りとなった源九郎に、純真なエリカだけが心の支えであった。刑を終えた源九郎はエリカのために必死で働いたが…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
寺島達夫
夏川かほる
梅野泰靖
倍賞千恵子
北川町子
上田吉二郎
- スタッフ -
監督:八木美津雄
脚本:八木美津雄
脚本:小林久三
撮影:平瀬静雄
音楽:鏑木創

配給:松竹
Ⓒ1964松竹株式会社

ジャンル:時代劇