映画・アニメの世界

【作品データベース】馬鹿が戦車でやって来る ばかがたんくでやってくる

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・93分
團伊玖磨の小説『日向村物語』が原作で、音楽も團が担当している。山田洋次監督作としてはハナ肇と組んだ『馬鹿まるだし』『いいかげん馬鹿』に続く、『馬鹿シリーズ』第3作である。

STORY
海釣りに来た中年の男(松村達雄)と若い男(谷啓)は、船頭(東野英治郎)から海辺にあるタンク根のいわれを聞かされた。その昔日永村は変わった人間ばかりが住んでいた。この村はずれに貧しい一家が住んでいた。家族は、少年戦車兵あがりで農器具の修理をしているサブ(ハナ肇)と兵六(犬塚弘)、それに母親とみ(飯田蝶子)の三人暮しだ。この“汚れの一家々”といわれているサブたちは村中からのけものにされていた。村には、業突く張りの長者仁右衛門(花澤徳衛)をはじめ、村会議員の市之進(菅井一郎)、セックスに明けくれる赤八(田武謙三)、たねの夫婦。それに最近村に赴任したばかりの百田巡査(穂積隆信)などだ。なかでも仁右衛門とサブは、寄るとさわると喧嘩ばかりしていた。というのも、戦後農地解放で小作人のサブに分けてやった農地を、欲のつっぱった仁右衛門が取返そうとしているからだ。だが仁右衛門の娘紀子(岩下志麻)だけはサブ一家の味方だった。紀子は長い間病床にあったが、秋祭りが近づくころには、若い医者新吾(高橋幸治)の看病で起きあがれるようになった。やがて秋祭り。紀子は二年ぶりで村を歩いた。そんな紀子の姿を何よりも喜んだのはサブであった。紀子に誘われて全快祝いにかけつけたサブだったが、仁右衛門はにべなくサブを追い出した。腹のおさまらないサブは村中を暴れまわり、警察送りとなった。その弱みにつけこんだ市之進は、親切めかしにとみに金を貸しつけ盲判でサブの土地を抵当としてまきあげてしまった・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
ハナ肇
谷啓
小沢昭一
岩下志麻
犬塚弘
戦車87号
- スタッフ -
原案:團伊玖麿
監督:山田洋次
脚本:山田洋次
撮影:高羽哲夫
音楽:團伊玖磨

配給:松竹
©1964松竹株式会社

ジャンル:現代劇