映画・アニメの世界

【作品データベース】お座敷小唄 おざしきこうた

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・79分
石田守良と九頭竜太郎が共同で脚本を執筆、酒井欣也が監督した歌謡ドラマ。撮影は倉持友一が担当している。前年の8月に映画と同タイトルの歌謡曲が和田弘とマヒナズターズと松尾和子で発売され、大ヒットした。

STORY
先斗町のお茶屋「よしの」の一室。倒産寸前の東証券の副社長・東恵二(吉田輝雄)は、養父である社長・東正一郎(松村達雄)の頼みで、父と芸者京弥(路加奈子)との別れ話をするために、京弥と向かい合っていた。しかし京弥はそんな恵二のいうことには耳を貸さず、泣き叫んでいた。そんな折、通りかかったのが「よしの」の一人娘雪子(夏圭子)であった。雪子は話の次第も解らぬまま、京弥をかばった。雪子は母福子(浪花千栄子)が営む水商売が嫌いで高校、短大と学校へ通うことをいいことに逃げまわっていたのを、計理士藤田(柳沢真一)との見合のために母に連れもどされていたのだ。堅いばかりの藤田にいや気がさしていた矢先、このプレイ・ボーイ恵二は雪子に新鮮な印象をあたえた。妻友子(小畠絹子)がありながら、自ら女にだらしのない男と自負する恵二は、雪子をドライブに誘った。負けず嫌いの雪子は、世間知らずの意地と強がりでこれを承知した。雪子の小さな心は、恵二の新型車のクッションの中で妖しくふるえていた。だが車が名古屋に着いたとき、馴染の芸者花子(小桜京子)の子供の急病を知り、恵二は自ら医者を呼びに走り、献身的な看護ぶりをみせた。また道に迷った雨の一夜も、恵二は雪子に指一つふれようとしなかった。やがて車は東京に近づいた。雪子の心も恵二の誠実な態度に傾きかけてきた。そのとき車は競走馬と衝突し、恵二は足を骨折して入院することになった。今では雪子の心は恵二に占領されていた・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
吉田輝雄
夏圭子
浪花千栄子
香山美子
柳沢真一
路加奈子
- スタッフ -
監督:酒井欣也
脚本:石田守良
脚本:九頭竜太郎
撮影:倉持友一
音楽:大森盛太郎

配給:松竹
Ⓒ1965松竹株式会社

ジャンル:現代劇