映画・アニメの世界

【作品データベース】アンコ椿は恋の花 あんこつばきはこいのはな

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・80分
昭和39年のレコード大賞新人賞を受賞した都はるみの同名のヒット曲を映画化したもので、木下惠介監督門下の俊鋭桜井秀雄が演出にあたっている。『アンコ椿は恋の花』『さすらい小鳩』『初恋椿とマドロスさん』の3曲を都はるみが歌いまくる、記念すべき映画初主演作品。

STORY
電機工場の工員修一(竹脇無我)は、伊豆大島に旅行した際、大島出身の山下からバスガイドの島娘明子(香山美子)を紹介された。そしていつしか二人は好意を抱きあった。しかしちょうどその頃、明子には縁談がもちあがっていた。父作造(西村晃)が番頭をつとめる旅館芳仙の主人克三(三井弘次)から、息子豊太郎(勝呂誉)の嫁にと望まれたのだ。東京に帰って修一は、リスボンの技能オリンピックに出場するため、特別訓練をうけることになった。班長大杉(大辻伺郎)の激しい訓練で旋盤と取り組む修一に、明子の手紙は大杉の手で握りつぶされていた。大島では、作造が病死し、父を失った明子は妹のはるみ(都はるみ)に歌の勉強をさせるため上京し東京の汽船会社に勤めることになった。やがてオーディションに合格したはるみは歌手として新しいスタートを切った。今では見違えるように成長したはるみは、豊太郎と修一の愛情の板ばさみに悩む明子を励ました。一方修一は技能大会に破れ、明子との愛情もふっきれぬまま日を送っていた。年が明けた1月11日、大島元町は大火に見舞われた。東京からかけつけた明子は、故郷再建に町民の指揮を取る豊太郎の姿が頼もしく映った。東京でははるみがボーイフレンドの猛と資金カンパをしていた。一方修一は次回の技能オリンピックを目ざして全国大会に挑み、日本代表となった。そして、明子と豊太郎が結婚することも聞かされた。明子は故郷から離れ難い気持ちを「貴方が旋盤から離れ難いように私も故郷を捨てることが出来ない」と修一に伝えた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
香山美子
都はるみ
勝呂誉
竹脇無我
大辻伺郎
藤岡弘
- スタッフ -
監督:桜井秀雄
脚本:小林久三
脚本:山根優一郎
撮影:荒野諒一
音楽:市川昭介

配給:松竹
©1965松竹株式会社

ジャンル:現代劇