映画・アニメの世界

【作品データベース】その口紅が憎い そのくちべにがにくい

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・92分
橋本忍と国弘威雄が共同でシナリオを執筆、長谷和夫が監督した風俗もの。撮影は長岡博之が担当している。

STORY
三流業界紙社長倉本良治(内田良平)はふとしたことから羽田空港を舞台としたヤミドル事件に興味を持った。航空会社のソリスターである及川利恵(桑野みゆき)の、賭けごとに妖しいまでに熱中する姿を見た倉本は、ヤミドル事件に関係あると直感して、利恵に近づいていった。一方警視庁第三課部長刑事宮下(山形勲)や横溝刑事(沢本忠雄)もヤミドル事件を追及中であった。利恵に接近した倉本は、彼女から20ドルのニセ札を手に入れ、利恵の背後関係を追及していた。そんな倉本の背後に、殺し屋八代(園井啓介)の銃口が光っていた。倉本を愛する島野久子(夏圭子)の心配をよそに、倉本は利恵に組織について激しく詰問した。やがて二人は、激しく愛しあうようになった。その頃利恵は大きな野望を抱いていた。組織のボスを裏切って、ある商事会社を手玉にとり、30万ドルのニセドルを、1億2000万の邦貨にして、倉本とブラジルに脱出しようとする企みであった。野望は運よくはこび、実行に移された。だが倉本は、利恵とは反対に深く悩んでいる様子であった。やがて二人は旅客機に乗りこんだが、倉本は飛行機を降りて警視庁に通報した。一人スタンドにかけて、グラスをかたむける倉本の脳裏を、利恵の面影が通りすぎた。カウンターの上に利恵の好きなビラヴエド・リップが静かに置かれていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
桑野みゆき
内田良平
夏圭子
園井啓介
沢本忠雄
- スタッフ -
監督:長谷和夫
脚本:橋本忍
脚本:国弘威雄
撮影:長岡博之
音楽:宮川泰

配給:松竹
Ⓒ1965松竹株式会社

ジャンル:現代劇