映画・アニメの世界

【作品データベース】昨日のあいつ今日のおれ きのうのあいつきょうのおれ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・83分
林秀彦のオリジナル・シナリオを、大槻義一が監督した青春もの。撮影は生方敏夫が担当している。

STORY
新村製作所の社長正平(松村達雄)の一人息子剛(田村正和)は、姉三人いずみ(芳村真理)、かすみ(国景子)、しずか(早瀬操)の末っ子で、目下東大を目指して浪人中であった。剛は大学などどこでもいいと思いながら、従来から意気地がなく、両親によりきられていた。ある日剛は街で、ひったくりの犯人ゴジラの虎造(小瀬朗)を捕えた。一緒に手柄をたてたのは錦小路(柳谷寛)という新村製作所に勤める男であった。錦小路の手前、名前を言いそびれた剛は、友人の山田(長門勇)の名前を貸りて、苦学生だと名のった。その日、意気投合して錦小路の長屋を訪れた剛は、うちくつろいだ楽しい雰囲気に、我が家にないものを感じた。翌日家に帰る気のなくなった剛は、医学部目指して浪人中の山田の下宿を訪れた。事情を聞いた山田は、今こそ反抗のチャンスと家出をすすめた。剛は山田の下宿に居候すると、新村家に各地方に住む友人に剛の名でハガキを出させ、しばらく家に帰らぬことをほのめかした。新村家では、近く会社、家の実権を握る祖父の剛太郎(三津田健)が、北海道より上京するので、その日まで一家が顔を揃えねばならないのだ。一方剛は、アルバイトに窮して、山田の入れ知恵もあって、変装して新村製作所に、雇われた。長女いずみの夫徳太(柳沢真一)は、その剛を見て、あまりに似ているのを不思議に思った。家族会議の結果、窮余の策で、友人の山田は、偽の剛になるため、5万円で雇われた。新村家では祖父の上京で、遺産相続が行われる予定であった。実権がない小心者の父や、わがままで世間知らずの姉をよく知っている剛は、祖父の上京を待つと、遂に自分の思っていたことを剛太郎に話した・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
田村正和
松村達雄
芳村真理
長門勇
国景子
柳沢真一
- スタッフ -
監督:大槻義一
脚本:林秀彦
撮影:生方敏夫
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1965松竹株式会社

ジャンル:現代劇