おしゃべりな真珠

公開日：1965年6月26日（土）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分
今東光の原作を馬場当が脚色、川頭義郎が監督した青春もの。撮影は荒野諒一が担当している。

STORY
奈々子（伊東ゆかり）、加代子（金子勝美）、蘭子（島かおり）、明美（竹村ナナ）は高校時代からのおしゃべりグループであった。彼女たちは卒業して、奈々子はスチュワーデス、加代子はファッションモデル、蘭子は雑誌記者となり、明美だけが大学へ進学した。彼女たちが、集って話題にするのは、いつも夢のような恋愛の話であった。明美は、親を失くして、家にひきとられた従兄の栄助（早川保）に、心ひかれていたが、栄助は自分の境遇に思い悩み、愛をうけいれないまま、京都の大学へと去っていった。加代子は評論家である母が選んだ吉村（三上真一郎）と交際を始めたが、加代子は真面目な吉村よりも彼の友人で、ジャズ狂の学生末川（川津祐介）にひかれ、ついには末川と肉体関係を結んでしまった。一方蘭子は、作家志望の秋山（大辻伺郎）とつきあっていた。その頃、奈々子は機上勤務についていたが、彼女の機敏さは胴体着陸という不慮の事故に対して、適切な処置をとり、乗客の実業家五戸大造（池部良）の心をとらえた。五戸から、高価な贈物を送られた奈々子は、両親も失く、頼る人のいない今、相談するのは蘭子たちしかいなかった。一方、加代子と末川の情事が吉村に知れてしまった。母に折檻されてやつれた加代子は、末川を訪ねたが、末川から遊びにすぎなかったと告白され、泣き崩れた。明美は加代子の事件にショックを受け、京都の栄助の許へ行った。だが下宿には、弘子（香山美子）というつつましやかな女性がいた。ある日五戸からデートに誘われた奈々子は、五戸のもつ中年の魅力にひかれた。だがその五戸も、奈々子に「貴女に相応しい人をみつけて下さい」と書き置くとフランスへ去っていった・・・。