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【作品データベース】血と掟 ちとおきて

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・105分
元安藤組組長安藤昇の自叙伝を湯浅浪男が脚色・監督した暴力団の実態を描いたもの。撮影は岡田三八雄が担当している。

STORY
20年前、特攻隊員として死の直前にあった安藤昇(安藤昇)は、終戦をむかえ、虚脱した心で荒廃した東京に舞いもどった。そんな彼に再び大学へ帰る決心をさせたのは戦友椎名良隆(金沢重勝)の「きっと今に俺たちの若い力が必要になる」という言葉であった。だが世の中は混乱が続き、暴力がのさばる一方であった。こうした社会に怒りを感じた安藤は「暴力には暴力で」と大学を中退し、やくざの世界に飛び込んでいった。やがてインテリやくざと呼ばれる安藤は、持ち前の度胸と腕っぷしで、めきめきと腕をあげ、渋谷一帯を縄張りとする安藤組が誕生した。銀座の顔役堂本をキャバレーで切りつけたのもこの頃だった。そんなある日、安藤は街で三国人の祭に顔を切られた。以前安藤が、先勝国を笠にきて暴れ廻っている彼らの一味を叩ききったことに対する意趣返しであった。安藤は兄弟分の三宅照二(丹波哲郎)の必死のとりなしにもかかわらず、祭を捜しだすと、廃人同様になるまでメッタ切りにした。そんなうち、安藤はどんどん勢力を拡げ、東興業という会社をたて、組員も100名を越すほどにふくれあがった。そんな時、安藤は日頃の顔なじみ元木竜二(伊沢一郎)から債権の取り立てを頼まれた。ただ同行するだけという条件のもとに仕事を引受けた安藤だったが、取り立ての相手鬼頭のあまりの悪辣さに腹をたて、子分と共に鬼頭のもとになぐりこんだ。直ちに安藤は主犯として逮捕され、何も知らない彼の妻昌子(城美穂)や子供たちは悲しみのどん底につきおとされた。6年後安藤は仮出所した・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
安藤昇
丹波哲郎
稲垣隆
高宮敬二
藤岡弘
津崎公平
- スタッフ -
原作:安藤昇
監督:湯浅浪男
脚本:湯浅浪男
撮影:岡田三八雄
音楽:高森照邦

配給:松竹
Ⓒ1965松竹株式会社

ジャンル:現代劇