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【作品データベース】柔旋風 怒濤の対決 やわらせんぷう どとうのたいけつ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分
富田常雄の原作を『暴力の港 虎と狼』の本山大生と松村楢宏が共同で脚色、『続・柔旋風 四天王誕生』の西山正輝が監督した柔道もの。撮影は本多省三。

STORY
富士山麓石割村で、“山嵐”なる新しい技を修めた三四郎(和崎俊哉)は、村娘ゆり(佐治田恵子)の思慕をふりきって、紘道館へ帰って来た。紘道館四天王の勢揃いだ。数日後、三四郎と師匠矢野正五郎(平井昌一)は、起倒流一味に襲われたが、三四郎は鮮烈な技で一味を難なく撃退し、起倒流から恨みを買うことになった。“日本伝紘道館柔道場”の看板のかかった光禅寺では、気合のこもった、活気がみなぎっていた。檀義麿(石井竜一)、戸田雄次郎(倉丘伸太朗)、津崎公平(森次浩次)の門弟は、三四郎の山嵐の技の前に、驚嘆の色を示した。だが矢野正五郎は、三四郎に「山嵐は一つ間違えば殺人技だ」とさとした。帰京後の三四郎は、足腰の修業のため車ひきに精を出した。そんなある日、車をひく三四郎に、美貌の令嬢岡倉香(桂麻紀)が声をかけた。香はかつて、三四郎に助けられた身であった。だが香の父、警視庁武術世話係岡倉清民(河津清三郎)の関係から、香は父の配下起倒流後継者緋紋第三郎(内田良平)に結婚を迫られていた。岡倉は香の三四郎への思慕を知りながら、柔術界の大同団結のため、紘道館柔道の門弟三四郎との結婚を許すわけにはいかなかった。だが香は三四郎の面影を忘れえず、涙にくれるのだった。その頃、石割村のとね(中原早苗)は、三四郎を慕う妹ゆりをつれて、三四郎を訪ねて上京していたが、かつてとねと関係のあった緋紋第三郎は、姉妹にことごとくつらくあたった。第三郎には、香と結婚し、紘道館派を叩きのめして、柔術界の大同団結は計るという野心に燃えているのだ。香の心変りの原因が三四郎と知った第三郎は、三四郎に対決を迫った。紘道館の山嵐か起倒流の逆手つむじか、冷気みなぎる中、一瞬、三四郎の山嵐が第三郎の逆手つむじを制した。三四郎の顔に静かな笑みがうかんだ。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
和崎俊哉
平井昌一
倉丘伸太郎
内田良平
河津清三郎
松山容子
- スタッフ -
原作:富田常雄
監督:西山正輝
脚本:本山大生
脚本:松村楢宏
撮影:本多省三
音楽:山田栄一

配給:松竹

ジャンル:時代劇