風にきけ雲にきけ

公開日：1966年5月14日（土）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・83分
白川渥の「青春の言葉」を、滝口速太が脚色、宮崎守が監督した青春もの。撮影は丸山恵司が担当している。

STORY
風見京子（新藤恵美）は多少お転婆だが、明朗で快活な女子高校生である。彼女は親友の鹿島ヤス子（沢ひろ子）と茶道部合宿に参加するため暖春の南伊豆をバスにゆられていた。突然バスの中でヤス子が腹痛をおこしそれが縁で医大生寺田（勝呂誉）、矢部（田辺靖雄）、汐見（藤岡弘）と知りあった。その夜医大生三人が茶道部の合宿所一雲寺を訪ねた時、若い女性たちの嬌声につい風呂場を覗き痴漢と間違えられた。寺田が阿曽部長（宗方勝巳）の後輩だったことから三人は危く助かり、京子たちとすっかり意気投合した。翌日一雲寺の田上住職（小田草之助）の妻光江（宗方奈美）が病気で倒れた。医者の少ない地方のことゆえ京子たらは三人の医大生を探した。汐見を捜しだした時、彼に一目惚れした京子は、明晩のお祭りのデートを強引に約束させた。だが翌日京子は父の怪我のため親友ヤス子に汐見のことを頼んで、しぶしぶ東京へ帰った。新学期が始まり登校した京子は意外にも友だらから、祭りの日以来汐見とヤス子が仲良くデートを楽しんでいることを聞かされた。すっかり仲違いした京子とヤス子は、汐見をめぐって冷たい戦争に突入した。そこに寺田から汐見がヤス子の家に下宿したことを聞かされたからたまらない、京子はすっかりやけっぱちになった。そんな頃恒例の医大のダンスパーティーの日がやってきた。その夜京子がつらあてに寺田と親密な態度をとるのに我慢しきれなくなった汐見は、ヤス子を放り出し京子を強引に外へ連れだした・・・。